【サポート事例】Xserverでドメイン登録できない?「入力されたドメインは既に設定されています」の解決方法

お客様より、Xserverへのドメイン移管とサイト移管のご依頼いただいたときの話です。

ドメイン移管が無事に完了して、Xserverでドメインを登録しようとしたら、以下のようなエラーが発生しました。

入力されたドメイン「sample.com」は既に設定されています。
ドメイン一覧に該当ドメインが表示されていない場合、
前所有者様のサーバーアカウントにドメインが設定されたままの可能性がございます。

当然、移管したばかりで設定されていないから設定しようとしているわけで、「既に設定されている」とは意味がわからない話です。

調べたところ「前所有者様のサーバーアカウントにドメインが設定されたまま」という記載の通り、ドメインを所有していた方もXserverを利用しており、そちらで登録していることがわかりました。

本記事では、このような状況から、Xserverサポートに依頼して無事にドメイン登録、サイト・メールアドレス復旧させるまでの具体的な手順を、実体験を交えてわかりやすく紹介します。

事前準備のポイントや、実際にかかった時間もお伝えしますので、同じ状況でお困りの方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

Xserverで「ドメイン登録できない」と表示されたら

エラーの原因とその意味

Xserverにドメインを移管した後に、ドメインを登録しようとして「入力されたドメインは既に設定されています」というメッセージが表示された場合、Xserverの別の契約者のサーバーでまだそのドメインが設定されていることが原因です。

今回の場合、他の企業で使用していたドメインとサイトを、お客様の管理するサーバーへ移管することになっていました。

ドメインはお名前.comからXserverでスムーズに移管ができたのですが、元の企業の方でもXserverにドメインを登録している状況です。

Xserverでは、すでにいずれかのサーバーIDで運用中のドメイン名を他のサーバーIDに重複して設定することができない仕様です。
→Xserverヘルプ: 異なるサーバーIDへドメイン運用サーバーを変更したいです。

そのため、今回のエラーになったというわけです。

混乱してしまうかもしれない状況ですが、これは「住所(ドメイン)は自分のものになったが、まだ前の人がそこに家(サイト)を建てたままで建て直しができない状態」と考えるとわかりやすいかもしれません。

「このドメインは既に登録されています」エラーの対処法

このエラーはXserverのサポートに依頼すればすぐに解決できます。

エラー画面には「サポートに依頼する」というリンクボタンが表示されています。

このリンクをクリックするだけで、Xserver側で状況を確認して以下のように連絡をくれます。

◯◯ 様

平素は当サービスをご利用くださいまして、誠にありがとうございます。
エックスサーバーサポートでございます。

XServerアカウントID : XXXXXXX
サーバーID      : XXXXXXX (svXXXX.xserver.jp)
お問い合わせ番号   : xsvcXXXXXXX

お客様よりご依頼くださいました
ご契約サーバーアカウントにおける以下ドメイン名の
設定の追加に関するご連絡でございます。

sample.com

上記ドメインの設定状況を確認いたしましたところ、
エックスサーバーの別のお客様のサーバーアカウントにおいて
当該のドメインの設定がされている状態でございました。

そちらのサーバーアカウントにてWEBサイトや
メールアドレスの運用もされているようでございます。

 ※サブドメイン(例:sub.sample.com)を用いてWEBサイトやメールのご運用をされている
  可能性もございますが、ドメイン「sample.com」を利用しての
  ご運用のお心当たりがないか、ご確認いただければと存じます。

エックスサーバーの仕様上、同じドメインを
複数のサーバーアカウントに設定することができません。

サーバーアカウント【XXXXXX】において当該ドメインを利用される場合、
本来は現在「sample.com」が設定されている側のサーバーパネルから
当該ドメインの設定を削除していただき、
その後に改めて【XXXXXX】においてドメインの設定を
追加していただく必要がございます。

なお、『ドメイン設定』からドメインの設定を削除されますと、
メールアカウントを含むホームページ構成ファイルなど、
該当ドメインに関する【全て】のデータがサーバー上から削除され
サブドメインも含め、WEBサイトやメールの運用もできない状態となります。

もしご運用にお心当たりがございます場合は、
お客様のドメイン利用に影響が生じますことから
一時的にWEBサイトやメールが利用できなくなることについて
ご了承いただけるかどうかを当メールへのご返信にてお知らせください。

 ※特にお客様にてお心当たりが無く、削除をして問題ないという場合も
  その旨についてお知らせくださいますようお願いいたします。

確認をいたしましたら、現在「sample.com」を運用する
サーバーから設定を削除いたします。

以上でございますが、その他ご不明な点などございましたら、
遠慮なくお問い合わせください。

今後とも、エックスサーバーをよろしくお願いいたします。

【要約】

「sample.com」は、別のお客様が使っていて、サイトやメールアドレスも登録されていたよ。
あなたのサーバーで使いたければ、今の設定を削除してから登録してもらう必要があるよ。
でもそれをすると、いまのデータがすべて削除され、サイトやメールが使えなくなるよ。
それでも良ければ削除するから確認して連絡してね。

ということで、Xserver側で現在の登録を削除してもらうことで、ドメイン登録が行えるようになります。

ただし、いまのデータが削除され、サイトやメールが使えなくなるので、事前に備えておく必要があります。

サイトやメールが使えなくなる前に準備しておくこと

ここまでをまとめると、Xserverにドメインを登録しようとしたとき、すでに別のXserverサーバーで使われているというエラーが表示された場合、サポートに依頼して旧サーバーからドメインを削除してもらう必要があります。

この削除依頼を行うと、現在そのドメインで運用しているWebサイトやメールアドレスは一時的に使用できなくなります。ですので、事前にしっかりと準備をしておくことが大切です。

サイトのバックアップ

まず、Webサイトのバックアップを取りましょう。

これはWordPressであればプラグイン(例:Updraft Plus、All-in-One WP Migrationなど)を使えば簡単に取得できます。

FTPソフトを使ってファイルをダウンロードするのも一つの方法です。

使用メールアドレスの確認

次に、メールアドレスの情報を控えておきます。

メールアドレスも一時的に使用できなくなりますので、どのメールアドレスが使われているか、転送設定や自動返信の有無などをリスト化しておくと、復旧時に役立ちます。

また、移行作業中に備えて代替の連絡手段を用意しておくのも安心です。

ダウンタイム中はメールなどが送られてきても基本的には確認ができませんし、そのメールを後から受信することもできません。

業務に支障が出ないように、あらかじめ周知しておくと良いでしょう。


最後に、削除依頼から復旧完了までの時間を想定しておくと、心構えができます。

今回は半日〜1日のダウンタイムを見込んでいましたが、約3時間のダウンタイム(サイトやメールが使えなくなる時間)が発生しました。

ドメイン削除依頼から復旧まで

準備が完了したらXserverから届いたメールに返信、またはサイトからの問い合わせで、旧サーバーからのドメイン削除依頼を行います。

私の場合、朝9:30にサポートへ依頼を出したところ、12:45に対応完了のメールが届きました。

対応してもらえるまで約3時間といったところです。※状況によって時間は変わります。

その後すぐにドメイン登録を行い、当然ながらエラーは表示されずに登録ができました。

ただし、ドメインは登録しても反映されるまでに「数時間〜最大24時間」かかります。

実際に登録したドメイン一覧画面を見ると、ドメイン名の横に[反映待ち]となっていることがわかります。

今回は約2時間ほどで反映が完了して、その表示も消えました。


なお、[反映待ち]の状態でもメールアカウントの作成やサイトデータのアップロードが可能です。
→ Xserverヘルプ: ドメイン設定が「反映待ち」の状態ですが、表示が消えるまでにメールアドレスの作成などをすることは可能ですか?

[反映待ち]が消えた時点で設定が有効になりますので、動的なサイトなら無理ですが静的サイトならファイルをコピーしておくことはできます。

また、メールアドレも今のうちに作成しておいて、端末のメール設定も済ませておくと反映後、すぐにメールが使用できるようになります。


その後、サイトのバックアップから復元を行い、サイトが見られるようになったのは1時間ほど経過したところで、3時間ほどの影響で作業が完了しました。

メールアドレスの復旧について

メールアドレスですが、以前と同じメールアドレス、パスワードで再登録をしたとしても、そのまま送受信はできないです。

使用するサーバーが変わっているため、メールソフトの設定で「POP/IMAPサーバー」と「SMTPサーバー」を新しいサーバーに変更することで送受信ができるようになります。

Xserverでのメール設定は以下のヘルプを参考にしてください。

メールソフトの設定

お客様の反応

自分たちでは何から手を付けてよいかわかりませんでした。
元のサーバーのデータが消えると聞いた時、正直「大丈夫かな?」という不安の方が勝りましたが、どういう段取りで進めるのか丁寧に説明してくれたので影響を最小限に抑えることができました。
ありがとうございます!

よくある質問(Q&A)

Q1. ドメイン削除を依頼したら、完全に使えなくなりますか?
A1. 一時的に使えなくなりますが、新しいサーバー側でドメイン登録と設定を行えば、元のように使えるようになります。
ただし、削除された時点で古いメール設定やWebサイトのデータは消えてしまうため、事前に必ずバックアップを取りましょう。

Q2. サポートへの削除依頼はすぐに対応してもらえますか?
A2. 平日の営業時間内であれば比較的スムーズに対応してくれる印象でした。
今回は9:30に依頼し、12:45には対応が完了しました。
ただし、混雑具合や状況によって変わるはずなので、あらかじめ掛かる時間は多めに見積もって行動しましょう。

Q3. サイトやメールの復旧にはどれくらい時間がかかりますか?
A3. ドメイン登録後、反映には数時間〜最大24時間と説明されています。
あくまでも参考ですが、今回はドメイン登録後の反映に約2時間、その後のサイトを復旧させるに1時間ほどかかりました。

まとめ

  • ドメイン登録エラーが出たら、まずは「サポートに依頼する」ボタンを活用する
  • 旧サーバーからのドメイン削除には3時間前後かかる。
  • その後のドメイン登録から反映には数時間〜最大24時間かかる
  • その間、サイトやメールが一時的に使えなくなるため、事前準備が重要
  • バックアップとメール情報の整理は必須
  • 不安な方はプロに依頼するのも一つの手

Xserverでドメインが登録できないエラーは焦るかもしれませんが、正しい手順を踏めば必ず解決できます。

大切なのは、事前準備と落ち着いた対応です。

今回のようなケースではデータ消失のリスクがあるため、このエラーが出た時点でプロに相談するのが良いとは思います。

手順が多く設定も複雑になりがちなため時間がかかったり、設定を間違えて取り返しがつかなくなってしまったりといったことはよくある話です。

自分で調べながら進めるのも大事なことですが、個人的には、

知っている人や詳しい人に聞きながら進めるのが間違いないと思います!

IT関係の問題は専門用語も多く出てきて、説明を読んでもチンプンカンプンといったことはよくあります。

言葉の意味もわからずに設定してもうまく動かなかったり、間違った設定をしてしまう可能性もゼロではありません。

もし、安全に短時間で問題を解決したいと感じられたら、弊社のITサポートのご利用をご検討ください。

お客様の声

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