ChatGPTのモデルが「GPT-6 Astra」に変わりました。
月額料金は変わりません。
変わったのは、AIが画面を見て、自分でマウスとキーボードを動かす部分です。
これまでの会話も設定もそのまま残るので、いまの使い方を変える必要はありません。

ひとつだけ、いつもの頼み方で一度出力を見比べてください。
同じ指示でも、返ってくる文章の言い回しや長さは変わることがあります。
見積書の文面や作業指示書をAIに作らせているなら、先月のものと並べるのが早いです。
Enterpriseプランだけは、管理者が有効にするまで切り替わりません。
「うちだけ出てこない」という場合は、契約と設定を確かめてみてください。
前のモデルに戻せます
- 入力欄の上にあるモデル名を押す
- 一覧から「GPT-5.6 Sol」を選ぶ

前の世代も、その前のモデルも一覧に残っています。
いつもの仕事の途中で切り替えるのは、おすすめしません。
試すなら、新しい会話を1つ立ててからにしてください。
GPT-5.6 Solから何が変わったのか
1. 月額は同じまま、新しいモデルが使える
ChatGPTの月額料金は変わりません。
Plus・Pro・Business・Enterpriseのいずれも、いま払っている金額のままAstraを使えます。
使える量は、これまでの枠の中です。
枠を超える分は、クレジットを買い足す形になります。
Pro・Business・Enterpriseの人は、さらに上の「GPT-6 Astra Pro」も使えます。
2. AIがパソコンを操作するようになった
OpenAIは、Astraを「世界最高のコンピュータ操作モデル」と表現しています。
- Webの申込フォームに入力する
- 顧客管理システムの記録を更新する
- 予定表を整理する
- ネットで調べて、メールや文書に要約を書く
- データを分析してグラフを作る
- 作ったサイトが正しく動くか、画面を触って確かめる
例に挙がっているのは、ブラウザで開く画面の作業です。
社内に入れているWindows用のソフトの中まで動かせるかは、公式には書かれていません。

3. 画面を触る作業が、1件あたり約75分から約40分に
パソコン操作の力を測る「OSWorld 2.0」というテストの結果です。
| OSWorld 2.0 | 点数 | 1つの作業にかかる時間 |
|---|---|---|
| GPT-6 Astra | 72.6% | 約40分 |
| GPT-5.6 Sol | 65.7% | 約75分 |
OpenAIが公表した想定計算での数字です。
4. 長い資料を読み違えにくくなった
文庫本にすると5〜10冊分の長さの資料を渡して、必要なところを取り出せるかを測ったテストがあります。
Astraは96.3%、GPT-5.6 Solは73.8%でした。
契約書を丸ごと渡して「解約の条件はどこ?」と聞く使い方なら、拾い漏らしが減ります。
5. 事実と違うことを答える割合が、3分の1になった
自分にできることを実際より大きく答えてしまう割合を測ったテストで、Astraは4.2%、GPT-5.6 Solは12.2%でした。
範囲をはみ出すかどうかの別のテストでは、GPT-5.6 Solが48%、Astraが0%でした。
48%は、GPT-5.6 Solの安全装置を外して測ったときの数字です。
他社のAIと比べると、強い作業と弱い作業があります
| 測っているもの | GPT-6 Astra | Claude Fable 5.1 | Claude Opus 5 |
|---|---|---|---|
| 定型作業の自動化 (AutomationBench) | 41.4% | 31.4% | 26.9% |
| 難問を解く力 (Humanity’s Last Exam) | 57.2% | 65.0% | 63.6% |
| 総合指標(Artificial Analysis Intelligence Index・数字が大きいほど高評価) | 61.2 | 65.7 | 63.1 |
Astraが伸びたのは、定型作業のほうです。
考える力の指標では、Claudeが上でした。
ここまでの数字は、OpenAI自身が出した比較表のものです。
その表の中にも、Claudeが上の項目があります。
どれを選ぶかで迷ったら、3社の違いをまとめた記事があります。
ChatGPT・Claude・Gemini違い|中小企業向け生成AIの選び方
中小企業の仕事に関係があるのはどこか
毎月の定型作業
とはいえ41.4%は、10回頼んで4回はそのまま使える、残り6回は直しが要る、という数字です。
丸ごと任せるのではなく、AIに下書きさせて人が直す。
長い資料の読み込み
契約書、仕様書、過去のやり取り。
長いものを渡して確認させる使い方は、精度が上がっています。
ただし、社外に出せない資料をどこまで渡すかは別の判断です。
社内のルールをまだ決めていないなら、資料を渡すより先にルールを決めてください。
決めるべき3項目は、こちらの記事にまとめてあります。
ChatGPTの情報漏洩対策|社内AI利用ルールは3つだけ決めればいい
使う前に知っておきたいこと
1. サイバー攻撃に使える力があると判定され、一部の依頼は断られます
OpenAIは、Astraには「人が細かく手順を教えなくても、システムのまだ知られていない弱点を自分で見つけて、攻撃方法を作れる力がある」と判定しました。
自社の安全基準でこの判定が付いたのは、Astraが初めてです。
そのため、いま配られているAstraは「この弱点を突くプログラムを書いて」といった依頼を断ります。
2. 安全チェックで作業が止まることがあります
安全のためのチェックが増えたぶん、問題のない作業まで止まったり遅くなったりすることがある、とOpenAIが書いています。
止まったときは、続けてよいか確認を求められます。
締め切りぎりぎりの作業を丸投げしないほうが安全です。
よくある勘違い
新しいモデルに変えれば、それだけで仕事が速くなる
メールの下書きを頼むような使い方では、返ってくる速さも中身も大きくは変わりません。
「この請求書の内容を教えて」ではなく、「この請求書を会計ソフトに入力して」と頼んでみてください。
まとめ
- 月額料金は変わらない
- 伸びたのは、AIにパソコンを操作させる部分
- 画面を触る作業は、1件あたり約75分から約40分に
- 難問を解く力と総合指標では、Claudeが上
ほかの記事は、業務別のまとめから探せます。
中小企業のAI活用ガイド|何から始める?業務別の使い方まとめ
参考にした情報
どの作業を任せるか、決まっていますか
AIに何を任せて、何は任せないか。
その線引きは決まっていますか。
次のどれかに心当たりがあれば、一度話を聞かせてください。
- AIに任せられる作業と、任せてはいけない作業の線引きができていない
- 社員がそれぞれ使っていて、何をどこまで渡しているか分からない
- 定型作業を任せたいが、どこから手をつけるか決められない
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