AI Webサイト制作で何が変わる|得意と苦手を実例で正直レビュー

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AI Webサイト制作で何が変わる|得意と苦手を実例で正直レビュー AI

「AIを使えば、Webサイトが早く安く作れる」。

そう聞いて、自社サイトやお客様のサイトに使えないかと考え始めた方は多いのではないでしょうか。

でも、実際にAIでWebサイト制作をすると何が変わるのか、そしてAIが得意なことと苦手なことがどこにあるのかは、やってみないと見えてきません。

結論から言うと、AIを使っても「早く安く全部できる」ようには変わりませんでした。

変わったのは、作業の役割分担です。繰り返しが多く量が必要でパターンが決まった作業はAIが圧倒的に速くなり、判断や感覚が要る作業は人間に残りました。

私たちは自社サイトのリニューアルで、AIを全面的に使って試しました。この記事では、そこで見えたAIの得意・苦手を、速かった場面と時間がかかった場面の両方から正直にレビューします。

先に結論:AIで変わるのは「役割分担」だけ

細かい実例に入る前に、今回わかったことを3点にまとめます。

  • AIが得意なこと:繰り返しが多い・量が必要・パターンが決まった作業。ここは人間の何十倍も速い。
  • AIが苦手なこと:良し悪しの判断、文章の感触の見極め、ツールから見えない環境の問題。ここは人間が残る。
  • 制作全体が変わること:AIに任せられる作業が速くなった分、こだわりたい部分に人間の時間を回せるようになる。

「AIが全部やってくれる」ではなく、「AIと人間で何を分担するかが変わる」。これが自社リニューアルで得た一番の実感です。

この記事は、Webサイト改善・WordPress運用ガイドでもまとめて紹介しています。ほかの改善事例もあわせてご覧ください。

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3種類のAIを、こう使い分けた

今回のリニューアルで使ったAIは3種類です。それぞれ役割が違います。

まずCodex(コーデックス)。AIを使って調査・整理・設計を自動化するツールです。

今回は、現行サイトの分析、リニューアルの要件整理、サイト構成の設計、そして実装前の「ページ全体の見た目イメージ(ワイヤーフレーム)」の作成まで担ってもらいました。コードを書く前の「考える工程」を、AIと一緒に進めた感覚です。

次にClaude Code(クロードコード)。Webサイトを動かすプログラムの実装や修正を手伝うAIです。

WordPressのテンプレートの調整、スタイルの一括変更、バグの原因特定などで使いました。

そしてChatGPT image 2.0。画像を生成するAIで、デザインのモックアップ(実際に作る前の「見た目のイメージ」)を17種類一気に作るのに使いました。前回の記事でご紹介した内容です。

AIが得意だった場面:圧倒的に速い作業

まず、AIが圧倒的に速かった場面から紹介します。

共通点はひとつ。「繰り返しが多い・量が必要・パターンが決まっている」作業です。ここがAIの一番得意なところでした。

具体的な例をひとつ。

サイト全体の文字間隔を統一しようとしたとき、個別に設定された箇所が65カ所あって、全体への変更指示が効かない状態でした。

手作業でひとつずつ直すと、丸1日かかる作業です。

これをAIに頼んだら、数分で完了しました。

「ボタンとナビゲーション部分だけ例外として残す」という判断は人間がしましたが、その判断を実行する作業はすべてAIが担いました。

他にも、WordPressのページテンプレートを約20ファイル作成する場面では、AIが初稿をまとめて生成してくれたことで、実装の時間が大幅に短縮されました。

バグの原因特定も、AIが得意な仕事でした。

スマートフォンで「お知らせ一覧」のテキストが1行に4〜5文字しか表示されないバグが発生したとき、AIがサイト全体のプログラムを横断的に調べて、別のページ向けに書いた設定が悪影響を与えていたことを数分で特定しました。

人間が手作業で追うと、かなりの時間がかかったはずです。

AIが苦手だった場面:デザイン提案を4回断った

一方で、AIが速く動いてくれても、そのまま使えなかった場面も多くありました。ここがAIの苦手なところです。

サービス紹介のカードデザインをAIに提案させたとき、最初に出てきたのは「カードの端だけ色をつけるデザイン」でした。

見た瞬間に分かりました。「これ、最近よく見かけるAI任せのデザインだ」と。

「それっぽく見えるから」と採用することもできました。でもアスタのコーポレートサイトにはふさわしくないと感じて断りました。

2案目、3案目——「違う」「ダサい」「らしくない」と断り続け、最終的に4回の方向修正を経てようやく「これだ」という形に落ち着きました。

AIは速く、大量に選択肢を出してきます。でも「これが良いかどうか」を最終的に判断するのは、人間の仕事でした。

ここが、「AIに任せると安っぽくならないか」という不安への答えでもあります。AIの初稿をそのまま出せば、たしかに「どこかで見たAIっぽいデザイン」になります。安っぽくなるかどうかを分けるのは、何を選び、何を断るかの判断です。

文章の「感触」も、人間が直した

Webサイトのテキストを書く場面でも、似たことが起きました。

AIが生成した文章は、論理的には正しい。でも読んだときの感触がどこかおかしい、という場面がいくつかありました。

たとえばこんな表現です。

  • 「こんな状態なら、診断を受ける価値があります」→ 上から目線に聞こえる
  • 「まずは話してみてください」→ 偉そうで失礼な印象になる
  • 「事業をより良くしたいという思いがあれば十分です」→ これも上から目線

AIは文章の「意味」は正確に作れます。

でも読んだときに人がどう感じるか——「上から目線」「よそよそしい」「AIっぽい」——は、人間が読んで初めて気づきます。

このチェックは、自社のテキストであれ、お客様のサイトのテキストであれ、省けない工程でした。

得意と苦手を、一覧で見比べる

今回のリニューアル全体を振り返ると、AIの得意・苦手はきれいに分かれました。

AIが得意(速くなった部分)AIが苦手(時間がかかった部分)
繰り返しパターンの作成・変更「AIっぽい」デザインの見極めと方向修正
定型的な一括変更・修正文章の「感触」確認と細かい調整
バグの原因追跡・特定ツール設定など、AIから見えない環境の問題
テンプレートの初稿まとめて生成「何をしたいか」を言葉にする工程

得意な部分の共通点は、「パターンが決まっている」「繰り返しが多い」「量が必要」という特徴です。

苦手な部分の共通点は、「判断が必要」「感覚が必要」「ツール側から見えない情報がある」という特徴です。

この線引きさえつかめれば、自社の作業のどこをAIに任せ、どこを人間が持つかを切り分けられます。自社のどの業務が任せられそうか整理してみたい方は、AI活用診断で当てはめてみると考えやすくなります。

「AIが全部やってくれた」ではなく、「役割分担で制作の中身が変わった」というのが正直なところです。速くなった分、こだわりたい部分に時間をかけられるようになりました。

AIに頼む力は、「何をしたいか」を言葉にする力

今回の制作を通じて、もっとも実感したことがあります。

AIからいい出力を引き出せるかどうかは、指示する側の言語化の精度に直結する、ということです。

「なんとなくいい感じに」と頼むと、「AIがよく使う無難なデザイン」が返ってきます。

「信頼感がありつつ、堅くなりすぎない。地域の同規模の企業の中で一番スマートに見えるサイト」と言葉にすると、方向性が定まります。

「将来修正しやすい設計にしてほしい」と一言添えると、メンテナンスのしやすいプログラム構成を提案してきます。

これは、実はWebサイト制作だけの話ではありません。

スタッフへの指示、外注先への依頼、制作会社との打ち合わせ——「何をしたいか」「どうなれば正解か」を言葉にできる人ほど、相手から良い仕事が返ってきます。AIも同じでした。

AIを使いこなす力は、特別な技術ではなく、「自分が何を求めているかを言葉にする力」です。こうした実際の使い分けや言葉のかけ方は、メルマガでも続きの具体例を紹介しています。

あなたの会社は、AIをどう使いたいですか?

今回ご紹介した経験は、私たちが自社サイトで実際に歩んだプロセスです。

ところで——

あなたの会社では、WebサイトやIT業務にAIを取り入れることを考えていますか?

「AIを使いたいが、何から始めればいいか分からない」
「制作会社にAI活用を相談できる場所が見つからない」
「自社サイトのリニューアルを、AI活用も含めて考えたい」

そのどれかに当てはまるなら、ぜひ一度話してみてください。まだ構想段階でも、課題がはっきりしていなくても大丈夫です。

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「AIを使ってみたいけれど、安全面が不安」「自社の業務でどこから任せればいいか分からない」——そんなときは、お気軽にご相談ください。アスタは、AIを実際の業務で安全に活用するお手伝いをしています。

「まだ何も決まっていない」という段階でも大丈夫です。今の状況をお聞きかせください。

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