GPT-6.1 Terraは使うな?真相はコレでした

GPT-6.1 Terraは使うな?真相はコレでした。請求書の確認は○、ゲーム作りは× AI

ChatGPTのモデルの名前が、また1つ増えました。

OpenAIが2026年10月26日(米国時間)に出した「GPT-6.1 Terra(テラ)」です。

自分のChatGPTで何か変わるのか、何かしないといけないのか。

ふだん「Chat」の画面で会話しているだけなら、やることはありません。

Terraを使うのは、作業を頼むための「Work」モードと、Codexです。

Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduのプランなら、別の申し込みは要らず、いまのプランの利用枠の中で使えます。

私のPlusでWorkを開くと、何も設定していないのに、最初から「GPT-6.1 Terra」が選ばれていました。

試しに、わざと1,000円ずらした請求書の画像を、TerraとSolに読ませました。

どちらもずれを見つけ、画面に出た作業時間はTerraが6秒、Solが13秒でした。

ただ、サイトやプログラムを作る仕事では、Terraの評判はよくありません。

海外の利用者がゲームを作らせて比べたところ、Terraは使った量がSolの約2倍で、できたサイトも開けなかったそうです。

書類を読んで確かめる仕事はTerraのまま、作る仕事はSolを選び直すのが、いまの使い方です。

この記事でわかること

  • GPT-6.1 Terraが、ほかのモデルとどう違うのか
  • どのプランで、どの画面から使えるのか
  • 同じ請求書をTerraとSolに読ませた結果
  • サイトやプログラムを作る仕事を、Solに戻したほうがいい理由
  • Terraに任せる仕事と、SolやAstraに回す仕事

GPT-6.1 Terraは、ふだんの仕事を速くこなすためのモデル

モデルは、ChatGPTの中で答えを作っているAIの種類のことです。

ChatGPTの公式ガイドがいま勧めているモデルは、4つあります。

  • GPT-6 Astra(アストラ):いちばん賢い。難しい仕事向け
  • GPT-6.1 Sol(ソル):Astraに近い性能
  • GPT-6.1 Terra(テラ):速く、文章や画像の確認が得意
  • GPT-6 Luna(ルナ):決まった形の作業を大量にこなす
ChatGPTのモデルは、左ほど速く、右ほど賢い。Terraは左から2番目

Terraは、GPT-5.6 Terraの新しい版です。

OpenAIが前面に出しているのは、画面を見て、アプリを操作する力です。

例に挙げているのは、届いた請求書を読んで、その内容を会計ソフトに入力する作業です。

提案書の下書きや、図面の読み取り、フォームへの入力も得意な仕事に挙げています。

いまのプランのまま、ChatGPTの「Work」で使える

ChatGPTの公式ガイドによると、Terraを使えるのはPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduのプランです。

無料プランは、対象のプランに入っていません。

Enterpriseプランは、会社の管理者が有効にするまで出てこないことがあります。

スマホでも、WorkでTerraを使えると公式ガイドに書かれています。

使う場所は、ChatGPTの「Work」モードと、ChatGPTのデスクトップアプリなどで使えるCodexです。

ふだん会話している「Chat」の画面では、Terraは選べません。

2026年10月27日に、私のPlusのパソコンのブラウザで確かめた開き方です。

  1. ChatGPTの画面のいちばん上で「Work」を押す
  2. 入力欄の右下、マイクの左にあるモデル名を押す
  3. 出てきたつまみで、モデルを選ぶ
ChatGPTの画面の上で「Work」に切り替え、入力欄のモデル名を押すと、つまみが出る。私の画面では最初から「GPT-6.1 Terra 中」だった

モデル名の横の「中」は、答える前にどれだけ考えるか(思考量)の段階です。

上げるほど、複雑な仕事の答えがよくなりますが、時間がかかります。

つまみは5段階で、左からGPT-6 Luna、GPT-6.1 Terra、GPT-6.1 Sol、GPT-6 Astra(軽)、GPT-6 Astra(中)です。

Astraだけは、思考量の違う2つが並んでいます。

Terraより右を選ぶと、「使用量が増えます」と表示されます。

前のモデルを選びたいときは、モデル名の横の「>」から一覧を開きます。

「>」から開くモデルの一覧。前のGPT-5.6 Terraも残っていた(2026年10月27日時点)

一覧で特定のモデルを選ぶと、つまみはそのモデルの思考量を変えるものに切り替わります。

一覧のいちばん上の「デフォルト」を押すと、最初の「GPT-6.1 Terra 中」に戻りました。

Plusには、WorkやCodexで使える量(利用枠)に、5時間ごとと1週間ごとの上限があります。

Chatの画面での会話は、この上限に含まれません。

OpenAIによると、Terraなら同じ利用枠で、GPT-6.1 SolやGPT-6 Astraよりはるかに多くの作業をこなせます。

OpenAIの説明どおりなら、月末に請求書をまとめて確認する日でも、上限に当たりにくくなります。

同じ請求書を、TerraとSolに読ませてみた

月末に届いた請求書を、電卓で1枚ずつ足し直す。

その作業をTerraに頼むとどうなるかを、架空の文具店からの請求書で試しました。

明細は6行で、足すと50,144円になります。

小計の欄には、わざと1,000円多い51,144円と書いておきました。

消費税と合計は、その間違った小計から計算してあります。

小計+消費税=合計の計算は合っているので、明細を足し直さないと気づけません。

試した架空の請求書。明細の合計は50,144円なのに、小計の欄にはわざと51,144円と書いた

Workで新しい会話を2つ開き、TerraとSolに同じ画像と同じ指示を送りました。

思考量は、どちらも「中」です。

添付の請求書の画像を読んで、明細を表にしてください。列は品名・数量・単位・単価・金額です。
そのあと、金額・小計・消費税・合計の計算が合っているかを確かめて、合っていない所があれば、どこがいくらずれているかを書いてください。
画像から読み取れない所は、推測で埋めずに「読めない」と書いてください。

Terraは6秒で、1,000円のずれを見つけた

Terraの画面には「6s間作業しました」と出て、答えはこう始まっていました。

明細の各金額はすべて「数量×単価」と一致しています。

ただし、明細の合計と請求書の小計に1,000円のずれがあります。

そのため、消費税と合計も変わります。

GPT-6.1 Terraの答え。小計が1,000円、消費税が100円、合計が1,100円多いと指摘した

明細6行はすべて正しく読み取れていました。

表では、小計が1,000円、消費税が100円、合計が1,100円多いと指摘し、正しい合計を55,158円と出しています。

請求書に消費税の端数の扱いが書かれていないことも指摘して、切り上げなら合計が55,159円になる、と添えていました。

Solは13秒で、足し算の式まで示した

同じ指示で、Solの画面の表示は13秒でした。

GPT-6.1 Solの答え。ずれは同じで、明細を足す式と、請求書の足し算自体は合っていることまで示した

見つけたずれは、Terraと同じです。

Solは、明細6行を足す式を並べたうえで、最後にこう書いていました。

なお、請求書に記載された「小計51,144円+消費税5,114円=合計56,258円」という足し算自体は合っています。

ずれの起点は、明細の合計と小計が一致していない点です。

説明はSolのほうが丁寧でした。

今回の請求書では、知りたかった「どこがいくらずれているか」をTerraの答えで確認できました。

サイトやプログラムを作る仕事は、Solに戻しておく

請求書の確認とは、反対の結果も出ています。

海外の利用者が、TerraとSolに同じマリオのミニゲームを作らせて、Xで結果を公開しました(2026年10月27日・日本時間)。

  • Terra:約3,500万トークン、利用枠の2%、20分25秒
  • Sol:約1,670万トークン、利用枠の2%、19分06秒

トークンは、AIが読み書きした量を数える単位です。

Terraは、Solの約2倍の量を使い、利用枠の減りは同じで、時間はかえって長くかかっています。

同じゲームを作らせた利用者の試しでは、Terraが使った量はSolの約2倍だった

しかもTerraは、頼んでいないサイトを作り、そのサイトは最後まで開けなかったそうです。

Solで試したいくつかの作業は、遅いものの一度で結果が出た、と書かれています。

1人の利用者の1回の試しですが、OpenAI自身も、いちばん複雑なプログラムづくりにはSolやAstraのほうがよい、と書いています。

Workでサイトやプログラムを作らせているなら、モデルの一覧からGPT-6.1 Solを選び直してください。

何も変えていなければ、私の画面のように、最初からTerraが選ばれているかもしれません。

何が変わったのか、OpenAIの数字で見る

OpenAIは、間違いを誘う質問を集めた社内テストで、事実と違う答えを返す割合を測っています。

思考量を軽くした設定で、GPT-5.6 Terraは53.6%、GPT-6.1 Terraは16.7%でした。

思考量を軽くした設定で、事実と違う答えの割合は53.6%から16.7%に下がった(OpenAIの社内テスト)

職場でソフトを使う力を測るテストでは、TerraがAstraと同じくらいの成績でした。

作業を終えるまでの時間は、OpenAIのテストの平均で、AstraやSolの3分の1未満です。

自社のシステムにAIを組み込むときの料金(API)は、GPT-5.6 Terraや、GPT-6.1 Solの半額になりました。

Terraに任せる仕事、SolやAstraに回す仕事

ChatGPTの公式ガイドは、4つのモデルを次のように使い分ける例を挙げています。

  • Terra:画面のスクリーンショットを読んで、変化をまとめる
  • Sol:企画書・議事録・日程表から、実行計画の下書きを作る
  • Astra:3社の見積もりを条件と比べ、おすすめの案と、決める前に確かめたい点を挙げる
  • Luna:議事録から「誰が・何を・いつまでに」の表を作る
書類や画面を読んで確かめる仕事はTerra、資料をまとめて計画を作る仕事や、条件を比べる仕事はSolやAstraに回す

書類を読んで確かめる仕事なら、最初に選ばれているTerraのままで足ります。

答えが物足りなければ、新しい会話を開き、「>」の一覧からGPT-6.1 SolかGPT-6 Astraを選んで、同じ資料と指示を送ります。

公式ガイドには、画像から読み取った名前や数字を、元の資料と照らして確かめるよう書かれています。

今回の請求書では、Terraは全部正しく読めていました。

それでも、振り込む前に、読み取った金額を人が元の請求書と見比べてください。

よくある質問

無料プランでも使えますか?

対象のプランに入っていません。

対象は、Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduのプランです。

上限に当たったら、追加の料金がかかりますか?

私のPlusの「使用状況」の画面には、上限に達しても使い続けるには、クレジットを買うか自動チャージをオンにするよう書かれていました。

自動チャージをオンにしていなければ、上限が戻るまで待つか、自分でクレジットを買い足すことになります。

残りの量は、ChatGPTの設定の「使用状況」で見られます。

Proプランだと、何が変わりますか?

Proは、Plusより使える量が多いプランです。

Proの料金と上限は、こちらの記事にまとめています。

ChatGPT Pro 500とは?月200ドルのProは何が変わるのか

まとめ

  • Chatの画面で会話しているだけなら、やることはない
  • Terraは、作業を頼む「Work」モードとCodexで使える
  • Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduなら、いまのプランの利用枠の中で使える
  • 私のPlusでは、Workで最初からTerraが選ばれていた
  • 請求書の検算では、TerraもSolも1,000円のずれを見つけた
  • サイトやプログラムを作る仕事は、一覧からGPT-6.1 Solを選び直す
  • 書類を読んで確かめる仕事はTerra、資料をまとめる・比べる仕事はSolやAstra

Astraが出たときに何が変わったかは、こちらにまとめています。

GPT-6 Astraで何が変わった?料金と使い方をSolと比較

AIの使い方の記事は、こちらにまとめています。

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