この記事でわかること
社員にAIを使わせたい。
でも、教える人がいない。
研修を外に頼むと、それなりの金額になる。
この状態で止まっている会社は多いはずです。
2026年8月20日、Claudeを作っているAnthropicが、公式の学習サイト「Claude Academy」を公開しました。
実際に開いて確認したところ、実務で使えそうな点が2つありました。
- 日本語に対応しています(自動翻訳ではなく、公式の日本語ページです)
- サインインしなくても読めます(社員にURLを送るだけで済みます)
ただし、そのまま「全員やっておいて」と配るのはおすすめしません。
コースは全部で8本あり、いちばん長いものは4時間かかります。
この記事では、次のことをお話しします。
- 何が公開されたのか(実際の画面で確認した内容)
- 3月に公開された「Anthropic Academy」との違い
- 社内の誰に、どれを割り当てるか
- 教材を配っただけでは定着しない理由
先に結論(3つ)
- まず全社員に配るなら、7分のチュートリアル1本だけです。「AIの4つの特性」という、AIが何を得意として何が苦手かを説明したページです。
- 実際に業務で使う人には、4時間のコースを。「AI活用力:フレームワーク&基礎」で、任せ方・指示の書き方・出てきたものの評価の仕方を扱います。
- 製品別のコースは、担当が決まってから。5本ありますが、全員に必要なものではありません。
Claude Academyとは
Claudeの使い方とAIの基礎を学べる、Anthropicの公式サイトです。
トップページには、こう書かれています。
AIを探求している方、Claude を使い始めたばかりの方、チームへの導入を検討している方など、すべての方のためのリソースです。
開発者向けではなく、これから使う人と、社内に広げたい人に向けた作りになっています。
URLは https://academy.claude.com/ です。
費用はかかりません
Impress Watchは、無償で開設されたと報じています。
私が実際に開いた範囲でも、支払いの案内や有料プランへの誘導は出てきませんでした。
Claudeの有料プランを契約していなくても読めます。
日本語で読めます
ページを開くと、見出しも本文も日本語で表示されます。
ブラウザの自動翻訳ではありません。
各ページのURLに「/ja/」が入っていて、公式に用意された日本語版です。
英語の教材を前に社内で止まる、ということが起きません。
サインインなしで読めます
右上に「サインイン」はありますが、コースの中身は登録しなくても表示されます。
実際に7分のチュートリアルを開いて、最後まで読めることを確認しました。
社員に見てもらうときも、URLを送るだけで済みます。
3月の「Anthropic Academy」とは別物です
ここは混同しやすいところです。
Anthropicには、2026年3月に公開されたAnthropic Academyという別の学習サイトがあります。
こちらは修了証が出るタイプで、開発者向けの内容が多く含まれます。
今回のClaude Academyは、それとは別に用意された、より広い読者向けのサイトです。
検索すると両者を混ぜて書いた記事も出てくるので、探すときはacademy.claude.comかどうかで見分けてください。
中身は「AIの基礎」と「製品別」の2本立て
AIの基礎(AI Fluency)3本
- AIの4つの特性:チュートリアル・7分。AIが得意な状況と限界を短くまとめたページ
- AI活用力:フレームワーク&基礎:コース・14レッスン+クイズ・4時間。委任・記述・評価・倫理的責任の4つで考える枠組み
- AIの能力と限界:コース・13レッスン+クイズ・3.5時間。AIに何ができて何ができないかを正確につかむ内容
製品別 5本
- Claude.ai:会話しながら考える、文書を作る、データを分析する
- Claude Cowork:仕事を丸ごと渡して、仕上がったものを受け取る
- Claude Code:開発やファイル操作を任せる
- Claude Tag:チームのチャットにClaudeを呼んで作業を割り当てる
- Claude Platform:APIやMCPで自社の製品に組み込む
CoworkとCodeの違いは、Claude CodeとCoworkの違いで解説しています。
社内の誰に、どれを割り当てるか
8本を前にすると、「とりあえず全部」と言いたくなります。
全部で12時間近くあるので、現実的ではありません。
役割で分けます。

全社員:7分の「AIの4つの特性」だけ
ここだけは、使う予定のない人にも読んでもらう価値があります。
AIが何を苦手にしているかが分かるからです。
実際の中身は、次の4つでした。
- 次トークン予測:AIが文章をどう作っているか
- 知識:何を知っていて、何を知らないか
- 作業メモリ:一度に覚えていられる量には限りがある
- ステアラビリティ:こちらの指示でどこまで動きが変わるか
「AIが平気で嘘をつく」「昨日の話を覚えていない」といった現象の理由が、ここで説明されます。
この手の話は噂も多いので、生成AIの噂を論文で検証した記事とあわせて読むと整理しやすくなります。
実際に業務で使う人:4時間の「AI活用力」
ここが本命です。
4つの視点で構成されています。
- 委任:何を任せて、何を任せないか
- 記述:どう指示を書くか
- 評価:出てきたものをどう判断するか
- 倫理的責任:使うときに守ること
特に「委任」と「評価」は、社内でルールを決めるときの土台になります。
4時間は長く見えますが、1日で終わらせる必要はありません。
担当が決まってから:製品別のコース
事務や資料作成が中心なら、Claude.aiとCowork。
開発や自動化なら、CodeとPlatform。
先にコースを配るのではなく、担当を決めてから該当するものだけを渡すほうが進みます。
Claudeをまだ触ったことがない場合は、Claudeの始め方&使い方を先に読んでおくと入りやすくなります。
配って終わりにしないための、最後のひと手間
ここからは、うちでやってみた話です。
社内でAIを広げようとしたとき、資料を配って終わりにすると、まず使われませんでした。
読んだ直後は分かった気になっても、自分の仕事に当てはめる段階で止まるからです。
そこで、最後にもうひとつだけ足しました。
うまくいった指示を、その人の仕事の形で保存しておく。
「議事録を作るときはこれを読ませる」という手順書を1つ作れば、次から同じ品質で出てきます。
教材で学ぶのは考え方の部分で、実際に仕事を動かすのは自社の形に合わせた型のほうです。
まとめると、順番はこうなります。
- 全社員で、7分のチュートリアルを読む
- 担当者が、4時間のコースをやる
- 自社の仕事に合わせた型を、1つ作る
3つ目まで来ると、教える人がいなくても回りはじめます。
まとめ
- 2026年8月20日、Claude公式の学習サイトClaude Academyが公開された(academy.claude.com)
- 日本語対応・サインインなしで閲覧可能。社員にURLを送るだけで共有できる
- 3月公開のAnthropic Academyとは別物
- 割り当ては、全社員に7分・使う人に4時間・担当者に製品別
- 教える人がいない状態は、7分 → 4時間 → 自社の型の3段階で埋められる
研修の予算を取る前に、まず7分のページを開いてみてください。
そのうえで、社内の誰に何を任せたいかを決めるほうが早く進みます。
あなたの会社では、AIの使い方を、いま誰が教えていますか。
いま受け取れる特典は、全部で7つ。すべて無料です。
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