Claudeでエックスサーバーを操作してみた|できることと注意点

Claudeでエックスサーバーを操作してみた|できることと注意点 AI

エックスサーバーをClaudeで操作できると聞いて、便利そうだけど、サイトやメールを消されたら怖いと思っていませんか。

2026年11月4日から、サーバーの確認や設定を、Claudeとの会話で頼めるようになりました。

弊社のサーバーをClaudeにつなぎ、ドメイン一覧の確認から、メールアカウントの作成と削除まで試しました。

実行の前に毎回確認の画面が出るので、中身を見てから止められます。

ただし、許可の画面を開くと、最初からすべてのサーバーの、すべての操作が選ばれています。

そのまま押さず、使うサーバーを1台に絞り、読み取り専用から始めてください。

読み取り専用は、Claudeが見るだけで、変更も削除もできない設定です。

この記事でわかること

  • Claudeに頼めること、頼めないこと
  • つなぐ手順と、最初に絞る設定
  • 実際に試したときの画面
  • 誤って消したときの戻し方
  • 使い終わったときの解除の場所

Claudeに頼めるのは、確認・変更・削除の3種類です

「コネクタ」というClaudeの機能でエックスサーバーをつなぐと、管理画面(サーバーパネル)でしている作業の多くを文章で頼めます。

頼むこと例
確認するドメインの一覧、PHPのバージョン、メールアカウントの一覧、アクセスログ、エラーログ
追加・変更するWordPressのインストール、メールアカウントの作成、無料SSLの設定、PHPバージョンの切り替え、ドメインの向き先(DNS)の変更
消すWordPressの削除、メールアカウントの削除、データベースの削除
確認する、変更する、消すの三種類を並べた図

新しい人が入った日に、管理画面を探さず「info@…を作成して」と打てば、アドレスを用意できます。

頼み方の例は、エックスサーバーのマニュアルにこう載っています。

xs123456.xsrv.jp のドメイン一覧を見せて
xs123456.xsrv.jp の example.com にWordPressをインストールして
xs123456.xsrv.jp のメールアカウント info@example.com を作成して

xs123456.xsrv.jp の部分は、ご自分のサーバーの「〜.xsrv.jp」で終わる初期ドメインに置き換えます。

つないだサーバーが1台だった弊社のテストでは、書かなくても動きました。

この連携でできるのは、サーバーの管理の操作です。

WordPressへの記事の投稿や、サーバー内のファイルの編集は、公開されている機能の一覧にありません。

料金が発生する操作も頼めないと、マニュアルに書かれています。

無理に使わなくていい会社もあります

サーバーの設定を年に数回しか触らないなら、これまでどおり管理画面で十分です。

制作会社に任せているサーバーは、つなぐ前にその会社に相談してください。

役に立つのは、複数のドメインをまとめて確認したい人や、サイトの初期設定を繰り返す制作の担当者です。

つなぐ手順は5つで、Claudeの画面から始めます

使えるのは、エックスサーバーのスタンダード、プレミアム、ビジネスのプランです。

XServerビジネス、XServerドメイン、XServer for WordPress、XServer VPS(Windows Server版、GPU版を含む)も対象で、無料プランは対象外です。

Claude側は無料プランでも使えますが、追加できるコネクタの数に上限がある場合があります。

  1. Claudeの設定画面で「カスタマイズ」を開く
  2. 「コネクタ」で「XServer」を検索する
  3. 「Claude に接続」を押す
  4. XServerアカウントでログインする
  5. 許可の範囲を選んで「接続を許可する」を押す
ClaudeのコネクタのXServerのページ。接続のボタンとコミュニティの表示を赤枠で囲んだもの

ログインのあとに「認可リクエストを確認できませんでした」と出たら、Claudeの画面に戻って「Claude に接続」を押し直してください。

弊社ではこの表示が一度出て、押し直すと次へ進めました。

「コミュニティ」の表示と、Claudeに渡る情報

「コミュニティ」は、Claudeを作っているAnthropicの検証を受けていないコネクタに付く表示です。

開発元はエックスサーバーの「XServer Inc.」で、公式マニュアル「XServer MCP Server リモート版」にもこの方法が載っています。

つなぐと、ドメイン名やメールアドレスのような、見に行った情報がClaudeの会話に入ります。

Claudeの会話を学習に使わせない設定は、ChatGPTに学習させない設定(Gemini・Claudeも解説)に手順を書きました。

有効期限を付けたいなら、APIキー版があります

APIキーは、サービスにつなぐための長い合言葉のような文字列です。

コネクタ(この記事の方法)APIキー版
始め方ログインして許可するだけNode.jsを入れて設定ファイルを書く
有効期限設定できない(解除するまで有効)選べる
IPアドレスの制限設定できない指定できる
主に使う場所Claudeの画面Claude Code、Cursor、Codexなど

期限やIPアドレスの制限を付けたい場合は、APIキー版が向いています。

「接続を許可する」は、範囲を絞ってから押してください

許可の画面を開くと、最初から全部に印が付いています。

許可の画面の最初の状態。すべてのサーバーとすべての操作が選ばれているところを赤枠で囲んだもの

そのまま押すと、Claudeはすべてのサーバーで、削除も含めた操作ができる状態になります。

最初は、次の3つに絞ってください。

許可の画面の項目最初のおすすめ
対象サーバー指定のサーバーのみ(使う1台だけ)
操作権限読み取り専用
使わないサービス(XServerドメインなど)チェックを外す

作成や変更も頼みたいなら、操作権限で「カスタム」を選びます。

メールアカウント設定など34の項目ごとに、「すべての操作」「読み取り専用」「操作不可」を選べます。

弊社のテストでは、メールアカウント設定だけを「すべての操作」にして、残りの33項目は読み取り専用にしました。

カスタムの設定画面。サーバーを一台に絞り、項目ごとに読み取り専用を選んだところを赤枠で囲んだもの

設定ごとに、Claudeに頼めることは次のように変わります。

すべての操作、読み取り専用、チェックを外すの三つについて、見る、変える、消すができるかを丸とバツで示した表

この表のとおりになるかを、契約メモで試しました。

契約メモは、サーバーの契約ごとに書いておけるメモ欄です。

読み取り専用のまま、このメモの書き換えをClaudeに頼みました。

今のメモの中身を読むことはできましたが、書き換えは実行できず、「更新用の操作がそもそも存在しない」と返ってきました。

読み取り専用にした項目は、Claudeが使える機能に「書き換え」が入りません。

使わないサービスは、チェックを外します。

XServerドメインを使わないなら、許可の画面にある次のチェックです。

許可の画面にあるXServerドメインのチェックを赤枠で囲み、使わないならここを外すと示したもの

「接続を許可する」を押す前に、このチェックが外れているかを目で確かめてください。

弊社は一度、外したつもりで、付いたまま許可してしまいました。

そのままだと、ドメインの設定もClaudeの操作の対象に入ります。

XServerアカウントのサービスメニューにある「APIキー管理」の一覧で気づき、Claudeで使う前に外しました。

外したあとにドメインの確認を頼むと、Claudeは使える機能がないと答えました。

許可した範囲は、「APIキー管理」の行の右端にある「︙」から「更新」を選ぶと、あとから直せます。

13個のドメインのPHPバージョンが、質問1回で一覧になりました

XServerで連携しているサーバーのドメイン一覧と、それぞれのPHPバージョンを教えて

Claudeは「契約の一覧」「ドメインの一覧」「PHPのバージョン」を順に読みに行き、そのたびに許可を求めてきました。

許可を3回押すと、13個のドメインが1つの表で返ってきました。

Claudeが返したドメインとPHPバージョンの表の一部。ドメイン名は隠してある

管理画面を開かずに、WordPressを更新する前の確認が済みました。

メールアカウントの作成と削除は、実行の前に中身を確認できました

テスト用のメールアカウント mcp-test-20261105@(ドメイン)を作成して。パスワードは強いものを自動で作って、容量は最小で。既存のメールアカウントには触らないで

実行の前に、Claudeはこの画面を出して止まりました。

メールアカウント作成の確認画面。パスワードの行と1回だけ許可するのボタンを赤枠で囲んだもの。アドレスとパスワードは隠してある

アドレス、容量、パスワードまで、これからエックスサーバーに送る内容が全部見えます。

頼んでいないのに、Claudeがメモ欄に「連携テスト用」と入れていることも、ここで分かりました。

「1回だけ許可する」を押すと、メールアカウントができました。

Claudeが作ったパスワードは、この画面と会話の履歴に残ります。

実際に使うアカウントは、作ったあとにサーバーパネルの「メールアカウント設定」で、新しいパスワードに変えてください。

削除を頼むと、同じように確認の画面が出ました。

メールアカウント削除の確認画面。確認済みの値を赤枠で囲んだもの。アドレスとサーバー名は隠してある

画面には「Confirmed(確認済み)」という欄があり、押す前からClaudeが「はい」を表す「true」を入れていました。

削除の画面では、対象を1文字ずつ見てください。

許可すると削除され、一覧にも残っていないことをClaudeで確かめました。

Claudeの操作は、「APIキー管理」の「実行ログ」に残ります。

実行ログの画面。日時と操作の種類とパスが並んでいる。サーバー名は隠してある

今回のログでは、GETが情報の確認、POSTがメールアカウントの作成、DELETEが削除でした。

記録は過去90日分です。

消す作業は、Claude側でも止められます

許可の画面で選んだ範囲とは別に、Claudeの設定でも操作を止められます。

  1. Claudeの「カスタマイズ」で「コネクタ」を開く
  2. 「XServer」を選び、「自分のツール権限」を押す
  3. 行の右端の3つの印から選ぶ
Claudeのツールの権限の画面。承認が必要の表示と、削除の行の斜線の印を赤枠で囲んだもの

最初はすべて「承認が必要」で、毎回確認の画面が出ます。

「設定・データの削除/解除」の行は、斜線の丸を選んで止めておくと、削除をClaudeに頼めなくなります。

確認の画面で黒く目立つのは「常に許可する」のボタンで、隣の「1回だけ許可する」は薄い色です。

変更や削除の画面では、「1回だけ許可する」を押してください。

Claude側とエックスサーバー側の二か所で止める流れの図

頼んだ操作は、Claude側の確認を通り、エックスサーバー側で許可した範囲の中でだけ動きます。

誤って消したときの戻し方

エックスサーバーには、Web・メール・データベースの自動バックアップが過去14日分あります。

復元はサーバーパネルの「自動バックアップの取得・復元」から行います。

ただし、復元するとバックアップ日以降に作ったファイルは消えて、上書きされます。

受信ソフトで取り込んでサーバーから消えたメールなど、バックアップに残らないデータもあります。

Claudeに復元までさせないよう、カスタムの「自動バックアップ取得・復元」と「MySQLバックアップ取得・復元」は読み取り専用のままにしてください。

使い終わったら、エックスサーバー側で解除します

マニュアルによると、この連携に有効期限はなく、解除するまで残ります。

Claudeの画面で「切断する」を押しても、エックスサーバー側の連携は残っていました。

APIキー管理の一覧。Claudeで切断したあとも連携が残っている行を赤枠で囲んだもの
  1. XServerアカウントにログインする
  2. サービスメニューの「APIキー管理」を開く
  3. 「Claude連携設定」の行の右端の「︙」から「削除」を選ぶ
  4. 「この設定の連携をすべて解除する」を押す
連携の解除の確認画面。解除のボタンを赤枠で囲んだもの

解除すると、一覧は「APIキーがありません」になりました。

同じXServerアカウントに複数のClaudeをつないでいる場合は、その全部が解除されます。

まとめ

つなぐときは、サーバーを1台に絞り、読み取り専用から始める。

削除はClaude側で止めておく。

使い終わったら、エックスサーバー側で解除する。

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PHPのバージョンがなぜ大事なのかは、記事「PHPとは?」に書きました。

サーバーまわりの記事は、Webサイト改善・WordPress運用ガイドにまとめています。

参考にした情報

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