「サイトリニューアルをAIで進めたいけれど、何から手をつけて、どの順番で、どのツールを使えばいいのか分からない」
そんな状態で止まっていませんか。
結論から言うと、AIでサイトリニューアルを進めるコツは、工程を「リサーチ→デザイン→実装」の3ステップに分け、各ステップで役割の違うAIを使い分けることです。
この記事では、私たちが自社のコーポレートサイトを全工程AIで作り直したときの進め方を、実際に使ったツール・手順・つまずいた場面つきでそのまま公開します。
下のサイトが、その成果物です。

アスタはWebシステム制作やWebサイト制作など、IT全般の困りごとを解決する会社です。
当然、コーポレートサイトもゼロから作れます。
それでも今回は、手では一切コードを書かず、リサーチ・デザイン・画像生成・実装の全工程をAIだけで進めました。
手作業なら1ヶ月はかかるリニューアルが、1週間ちょっとで完成しています。
この記事でわかること(AIでサイトリニューアルを進める全体像)
先に全体の地図を出しておきます。
AIでサイトリニューアルを進める工程は、大きく次の3ステップです。
| 工程 | やること | 使ったAI |
|---|---|---|
| STEP1 リサーチ | 自社サイトの現状整理・競合48社のキャプチャ・分析 | Codex |
| STEP2 デザイン | デザインモックアップを17案生成して並べて選ぶ | ChatGPT image 2.0 |
| STEP3 実装 | WordPressのCSS調整・PHPテンプレート生成・一括修正 | Claude Code × Codex |
ポイントは、工程ごとにAIの役割がまるで違うことです。
リサーチでは「調べるアナリスト」、デザインでは「たたき台を出すデザイナー」、実装では「指示通りに書くプログラマー」として動きます。
この記事を読むと、どの工程で・どのAIを・どう使うと進めやすいのかが、順番に見えてきます。
なぜ工程を3ステップに分けるのか
「AIに全部やらせれば、いきなりサイトができるのでは」と考えたくなります。
ですが、最初にざっくり丸投げすると、見た目だけそれっぽいサイトができて、後から「これじゃない」と作り直しになりがちです。
だからこそ、リサーチ→デザイン→実装の順番を飛ばさないことが、AIリニューアルの進め方の土台になります。
順番の意味はシンプルです。
まず調べて「どこを目指すか」を決め、次にデザインで「どんな見た目か」を固め、最後に実装で「動く形」にする。
AIを使うと、この3ステップそれぞれの中で「調べられる量」「試せる案の数」「直せるスピード」が一気に増えます。
ここが、手作業のリニューアルと根本から変わるところでした。
それでは、1ステップずつ具体的に見ていきます。
あなたの仕事、AIで変えられる部分がまだ残っていませんか?
- ChatGPTは知っているが、日常業務では使えていない
- AIを試したことはあるが、定着しなかった
- どこから手をつければいいか、まだ決まっていない
1つでも当てはまるなら、アスタのメルマガが参考になります。
業務のほぼすべてにAIを活用し、作業効率を10倍に伸ばした方法を毎週お届けしています。
登録すると、あなたの仕事にAIを取り入れるための4つの資料も無料でお送りします。
いま面倒に感じているあの仕事が、“ラク”になります。
STEP1 リサーチ:競合48社を、AIで1時間かからず調べる
最初の工程は、リサーチです。
ここで取り組んだのは、まず自社サイトの現状整理でした。
「今のサイトで、何が伝わっていないのか」を先に整理しないと、見た目だけ変えるリニューアルになってしまいます。
そこで、Codexに既存サイト(astha.jp)の全ページをクロールしてもらい、テキストをMDファイルとして保存しました。
このとき「要約ではなく、忠実に抜き出したテキストも含めてほしい」と指示したのが、精度を上げるコツでした。
続いて、競合・ベンチマークとなる48社のサイトを自動でキャプチャしました。
・和製ハイエンドIT企業(モンスターラボ、クラスメソッドなど)
・士業・コンサル型(リブ・コンサルティングなど)
・海外勢(IDEO、Accentureなど)
・インタラクティブ体験型(ライゾマティクス、BIRDMANなど)
など11カテゴリ、計48社です。
キャプチャの成功率は47/48社(約98%)でした。

これだけ並べて比較できると、「自分たちがどこを目指すべきか」がかなり見えやすくなりました。
手作業で何十社も調べるのは、正直なところ現実的ではありません。
「調べたいけれど時間がない」と後回しにしていたことも、AIを使えばあっという間に片づくと感じた工程でした。
ちなみにCodexは「コードを書くAI」と思われがちですが、こうした競合の自動キャプチャや現状分析、要件整理まで幅広くこなしてくれます。
STEP2 デザイン:案を17個出させて、並べて選ぶ
次の工程は、デザインです。
ここではChatGPT image 2.0で、デザインモックアップを17案生成しました。
モックアップとは、完成形のイメージを事前に確認するための「見た目の下書き」のことです。
ラフとはいえ、これを数種類も手で作るのは相当な手間がかかります。
最初は10案くらいで止めるつもりでしたが、あまりに簡単にできるので、面白くなってつい17案まで増えてしまいました。
・青・白系(清潔感・信頼感)
・濃紺系(重厚感・専門性)
・サイドナビ型(独自レイアウト)
・ティール系・ラグジュアリー系・グリーン系・ダーク系
色ごと、レイアウトごとに、全部違うデザインが並んできました。
しかも、各バリエーションにコピー案まで自動でついてきます。
右上に絞り込み機能まで勝手についてきたのには、正直おどろきました。
「1案だけ作って検討する」より「17案並べて選ぶ」ほうが、方向性を決める速さも精度もまったく違います。
レストランで「何かおすすめして」と言われると答えにくいのに、「この3つから選んで」と言われるとすぐ選べます。
あの感覚に近いです。
ただし、AIが出すデザインはあくまでたたき台です。
「これは自分たちらしいか」を見極めて方向性を決めるのは、人間の役割でした。

STEP3 実装:Claude CodeとCodexで組み立てる
最後の工程は、実装です。
ここではClaude CodeとCodexの2つを中心に進めました。
なぜ2種類も使ったのかというと、
・どちらが使いやすいかを比べるため
・作業領域を明確に分けるため
・1つだけだとトークンが足りなかったため
といった理由からです。
実際に使ってみて、Codexの方が優秀な回答や成果物を返してくることが多いと感じました。
ただし、この2つは今も猛スピードで進化しているので、明日には評価が逆になっていてもおかしくありません。
そして実装工程でも、「AIが全部やってくれた」わけではありませんでした。
私とAIのあいだに、明確な役割分担があります。
| AIが担った部分 | 人間が担った部分 |
|---|---|
| CSSの調整・修正 | デザインの方向性・トーン |
| 繰り返しパターンのコード生成 | 仕様と品質の最終確認 |
| 複数ファイルをまたいだ一括修正 | 「何を作るか」の設計 |
| バグ原因の診断・修正案の提示 | 選択・判断・最終指示 |
とはいえ、私自身は一切コードに触れていません。
細かい修正も、すべて指示を出してAIに直させながら進めました。
デザインの方向性や「何を作るか」という判断の部分でも、たたき台やアドバイスはAIにまかせています。
つまり、人間が担った部分にも、AIはしっかり入り込んでいた工程でした。
65箇所のCSS指定を、数分で一括削除
実装のなかで、AIらしさが一番出た場面を紹介します。
ある程度できあがったあと、サイト全体のletter-spacing(文字間隔)を0.16emに統一したくなりました。
ところが、個別指定が65箇所あって、全体の指定が効かない状態だったのです。
手作業なら、これだけで数時間はかかります。
そこでAIにPythonスクリプトを作ってもらい、全CSSファイルを解析して一括削除しました。
ものの数分で完了です。
「繰り返し・大量・定型」——この3つが重なる作業こそ、AIが最も力を発揮する場面でした。

AIの提案を、4回断った
実装工程では、AIの提案をそのまま採用したわけでもありません。
今回、トップページの「サービス一覧」のカードデザインは、4回作り直させました。
最初の提案は「カードの端に色をつけるデザイン」。
わかる人にはわかると思いますが、これはAIがよくやりがちなデザインでした。

2案目、3案目と試すたびに「違う」「自分たちっぽくない」と却下していきました。
最終的に、6px幅の左ラインに落ち着くまでに4パターン試しています。

こうした試行錯誤を、すばやく簡単にできるのも実装工程でAIを使う利点です。
ただ「これは自分たちらしいか」の判断は、人間にしかできませんでした。
この往復こそが、品質を決める工程だったと感じています。
AIでリニューアルを進めるとき、多くの人がつまずく3つの疑問
ここまで工程を追ってきましたが、実際に進めようとすると、いくつか不安が出てくるはずです。
よく聞かれる3つに、先に答えておきます。
Q1. どの工程で、どのAIを使えばいい?
役割で選ぶのがおすすめです。
調べる工程は分析が得意なCodex、デザインの下書きは画像生成が得意なChatGPT image、実装はコードに強いClaude CodeやCodex、という使い分けです。
1つのツールで全部やろうとせず、工程ごとに得意なAIへ振るほうが、結果的に速くきれいに進みます。
Q2. 全部AIに丸投げしていい?
丸投げだけだと、途中で「なんか違う」が起きやすくなります。
今回もカードデザインを4回却下したように、AIが出すものは「量」と「たたき台」として受け取り、選ぶ・判断するのは人間が担うのがコツでした。
AIに任せる範囲と、自分で決める範囲を先に分けておくと、迷いが減ります。
Q3. 自社のリニューアルで、どこからAIを使えばいい?
まずは「調べる工程」からがおすすめです。
競合調査や現状整理は、リスクが小さいわりに効果が大きく、AIの得意分野だからです。
自社のどの工程からAIを噛ませられるか整理したい方は、AI活用の無料診断で洗い出すと、最初の一歩が決めやすくなります。
まとめ:AIリニューアルは「工程を分けて、役割を分ける」
今回のプロジェクトを、数字で振り返ります。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| ベンチマーク調査社数 | 48社(11カテゴリ) |
| デザインモックアップ案数 | 17案 |
| 作成したPHPテンプレートファイル数 | 約20ファイル |
| 一括削除したCSS letter-spacing宣言数 | 65箇所 |
| プロジェクト期間 | 1週間ちょっと(4月28日〜5月12日) |
ただ、数字より大きかったのはこちらでした。
・調べる量が増えて、判断の精度が上がった
・試せる案が増えて、自分たちが何を求めているかが見えた
・定型作業をAIに任せた分、こだわるべき部分に時間を使えた
「AIで楽になった」だけでなく、「AIのおかげで、もっと大事なことに集中できた」というのが、より正確な実感です。
調べる・たたき台を作る・繰り返しの定型作業をAIに任せると、人間は判断する・こだわる・方向を決めることに集中できます。
工程を「リサーチ→デザイン→実装」に分け、それぞれで役割を分ける。
この進め方が決まって、AIリニューアルは初めてスムーズに回りました。
もっと具体的な進め方の事例を知りたい方は、メルマガでも実際の作業の裏側を発信しています。
完成したサイトはこちら
今回リニューアルしたコーポレートサイトはこちらです。
ぜひ、実際に見てみてください。
▶ 株式会社アスタ
あなたの会社のサイトも、同じ進め方でリニューアルできます
あなたの会社のサイトは、今どんな状態ですか。
「AIで進めたいけれど、どこから手をつければいいか分からない」「自社のどの工程を任せられるか判断できない」——そんなときは、お気軽にご相談ください。
アスタは、AIを実際の業務で安全に活用するお手伝いをしています。
- AIを業務で使ってみたい方 → AI活用無料診断へ(所要時間:約30分)
- まず話だけ聞いてみたい方 → お問い合わせフォームへ
「まだ何も決まっていない」という段階でも大丈夫です。
今の状況を、お聞かせください。
AI活用の第一歩、いっしょに整えませんか
「AIを使ってみたいけれど、安全面が不安」「自社の業務でどこから任せればいいか分からない」——そんなときは、お気軽にご相談ください。アスタは、AIを実際の業務で安全に活用するお手伝いをしています。
- AIを業務で使ってみたい方 → AI活用無料診断へ(所要時間:約30分)
- まず話だけ聞いてみたい方 → お問い合わせフォームへ
「まだ何も決まっていない」という段階でも大丈夫です。今の状況をお聞きかせください。
業務のほぼすべてにAIを活かし、効率を10倍にした方法を毎週お届けしています
登録すると、あなたの仕事にAIを取り入れるための
4つの資料もすぐにお送りします。
- ChatGPT超入門ガイド:ビジネスで活用する方法
- AIで仕事をラクにする業務改善チェックリスト
- NotebookLMでスライドを作ろう
- 今日から使えるAI活用シーン10選
登録は無料・いつでも解除できます
▶ 無料で登録して受け取る






コメント