AIへの指示書に、気づいたら「必ず」が増えていませんか?
AIがミスをするたびに、1行足す。
私の CLAUDE.md も、そうやって300行を超えました。
CLAUDE.md というのは、Claude Code が毎回最初に読む、私からの指示書です。
9月25日の Claude Code 2.1.283 で、この指示書を点検するコマンドが入りました。
/doctor prompt-audit です。
新しいモデルの Opus 5.5 に合わなくなった指示を探して、直し案を出します。
正直、あれだけ「必ず」だらけの私の指示書なので、試したら真っ先にそこを消されると思っていました。
ところが、、、あれだけ書いた「必ず」は、1つも消されませんでした。
この記事でわかること
- prompt-audit が何を見つけるのか
- なぜ新しいモデルほど、指示書の見直しが要るのか
- 使い方と、実際に動かした画面
- 私の指示書で試して分かったこと
- ChatGPT の指示を同じ見方で見直す頼み方
prompt-audit は、指示書の古くなった部分を探すコマンド
見つけるのは、大きく3つです。
- 昔のモデル向けに書いた念押し
- 実際と合わなくなった内容
- 指示どうしの食い違い
見つけたものは、場所と理由つきの一覧で出てきます。
直し案も付きますが、頼まない限り指示書は書き換えません。

新しいモデルほど、昔の念押しを文字どおりに守ってしまう
たとえば「作業が終わったら、必ず2回確認して」。
昔のモデルは、放っておくと確認を飛ばすことがあったので、強めに書く意味がありました。
今のモデルは、言われなくても、終わる前に一通り確かめます。
そこに「2回」と書いてあると、書いたとおりに、もう1回同じ確認をします。
指示どおりなので、AIの動きとしては正しいんです。
問題は、指示のほうが古くなっていること。
同じ確認をもう1回やるぶん、時間もお金も余計にかかります。

Anthropic の公式ブログのテストでも、こうした古い書き方を消したら、費用が下がって正答率まで上がっていました。
直し方は、念押しを消すか、「何を、なぜ」確かめてほしいのかを書くことです。
たとえば、こうです。
- 直す前:作業が終わったら、必ず2回確認して
- 直した後:金額と日付だけは、元の資料と突き合わせて。お客様への請求に使うため
私の指示書でも、同じ形の直し案が出ました。
- 4つの見出しに付けていた「最重要」→ 4つとも外す
- 返事は「冒頭250字・本文全体500字」まで → 冒頭は、読んだだけで次の一手が決まる長さにする
全部が最重要って、結局どれが大事なのか分かりませんよね。。。
字数の上限も、難しい問題で考える量まで削ってしまうそうです。
だから、モデルを切り替えたら、指示書も一度見直すのがおすすめです。
使い方は /doctor prompt-audit と打つだけ
- Claude Code を 2.1.283 以降にする
- 点検したいプロジェクトのフォルダで Claude Code を開く
/doctor prompt-auditと打つ
版は、ターミナルで claude --version と打つと確かめられます。
古ければ claude update で上がります。
私の環境では、終わるまで6分ちょっとでした。
終わると、確信度の高い順に一覧が出ます。

一覧が出たら、入れるものを選びます。
私の場合、確信度が高いものは、数え間違いや消し忘れのような、すぐ直せるものでした。
中くらいのものは、1件ずつ見て決めます。
「どちらを正にしますか?」と聞いてくる項目もあるので、そこは自分で答えます。

入れたいものが決まったら、一覧の番号で「これとこれを入れて」と頼めば終わりです。
私の指示書で試して分かったこと
1. 多かったのは、古い念押しより「中身のズレ」
いちばん多かったのは、書いてある数や名前が、今の実際と合わなくなっていたものです。
たとえば「この8種を探す」と書いてあるのに、その指示の下にある一覧では12種に増えていました。
一覧に足すたびに、上の「8種」を直し忘れていたんです。
もう1つ多かったのが、「いつ、なぜ直したか」の経緯メモです。
AIが動くのには要らない、という指摘でした。
2. 同じ指示書の中で、逆のことを言っていた
X の投稿文を作る指示書に、「画像案は本文に入れない」と「画像案を1行添える」が両方ありました。
真逆です。。。
直し案は、画像案はチャットの返事かメモ欄に書き、投稿の本文には入れない、とそろえる形でした。
この画像案のメモが、そのまま X に投稿されてしまったことも、実は一度あります。
しかもこれ、1回目の点検では出てこなくて、2回目でやっと見つかりました。
毎回同じ結果が出るわけではないので、大事な指示書は2回流すと安心です。

3. 理由のある「必ず」は残った
結果は、2回とも「必ず」を消す案が0件!
私の「必ず」には、ほとんど理由を添えていたからです。
たとえば「今日の日付を確かめてから書く」には、「過去と未来を取り違えると、お客様への案内で事故になる」という理由を書いてあります。
理由まで書いてある念押しは、古い書き方とは別物として扱われていました。
逆に直す案が出たのは、前の章で紹介した「最重要」と、字数の上限でした。

ChatGPT を使っている人も、同じ見方で指示を見直せる
ChatGPT のカスタム指示も、使っているうちに足していくものですよね。
prompt-audit は Claude Code 専用ですが、見ているところは同じなので、ChatGPT に頼めば同じ点検ができます。
指示の文章をまるごと貼って、こう頼んでみてください。
この指示文を、今の最新モデル向けに点検してください。
探してほしいのは次の4つです。
・実際と合わなくなった数字や名前
・指示どうしで逆のことを言っている箇所
・理由が書かれていない「必ず」「絶対」などの念押し
・経緯だけを書いた日付や括弧書き
見つけたら、どの文か・なぜ直したほうがいいか・直し案を一覧にしてください。
理由が書いてある指示は、消さずに残してください。
指示文そのものは書き換えないでください。
理由のある指示まで消されたり、勝手に書き換えられたりしないように、最後の2行を入れています。

まとめ
300行のどこが古くなっていたか、書いた私にはまったく見えていませんでした。
モデルが変わったら、/doctor prompt-audit と打って待つだけ。
残すべき「必ず」は残して、古くなったところだけが一覧になります!
スキルごとの読み込み量と使われた回数は、skill-doctor の記事で数え方を紹介しています。
CLAUDE.md に書いても守られない指示を、確実に実行させる方法はフックの記事にまとめています。
AI活用の記事は、中小企業のAI活用ガイドにまとめています。
ChatGPT のカスタム指示や CLAUDE.md に、理由の書いていない「必ず」がいくつありますか?
- ミスが出るたびに、「必ず」を1行ずつ足してきた
- 同じ注意を、別のファイルにも書いた覚えがある
- 指示書に書いた数や名前を、しばらく見直していない
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参考にした情報
- Claude Code changelog(2.1.283)
- Claude Code Docs:Commands
- anthropics/skills:prompt-audit.md
- Reducing cost and improving performance with Claude Platform
- Prompting Claude Opus 5.5
- How Claude remembers your project
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