AIに仕事を頼むたびに「日本語で答えて」「お客様の名前は伏せて」と、同じ前置きを打っていませんか。
それを毎回打たなくて済むように、フォルダに1枚「AIへの業務マニュアル」を置いておく仕組みがあります。
ただ、そのマニュアルは、AIごとにファイルの名前が違いました。
私のパソコンには、Claude Code用の「CLAUDE.md」と、ChatGPTの会社が出しているCodex用の「AGENTS.md」が並んでいるフォルダが28あります。
うち20フォルダは、「常に日本語で回答すること」のような同じルールが、両方のファイルに書いてあります。
2026年9月18日、Claude Codeがこの「AGENTS.md」を読むようになりました。
CLAUDE.mdが無いフォルダなら、AGENTS.mdをそのまま業務マニュアルとして読みます。
私のように2種類使っている人は、マニュアルが1枚になります。
毎回同じ前置きを打っている人は、それをAGENTS.mdという名前のファイルに書くだけで済みます。
Claude Codeしか使っていなくて、CLAUDE.mdがもうある人は、何も変わりません。
この記事でわかること
- AGENTS.mdとは何か(AIへの業務マニュアル)
- なぜ今まで、AIごとに別のファイルが要ったのか
- 今回の対応で何が変わったか(私の環境で確かめた、対応前の動き)
- こういう人は助かる、こういう人は関係ない
- 使う前に知っておく注意点
先に結論
- AGENTS.mdは、20以上のAIツールが共通で読む「AIへの業務マニュアル」のファイル名
- Claude Code 2.1.277から、CLAUDE.mdが無いフォルダではAGENTS.mdを読む
- 両方あるフォルダでは、今までどおりCLAUDE.mdだけを読む
- 助かるのは、AIを2種類以上使っている人と、毎回チャットの最初に同じ前置きを打っている人
AGENTS.mdとは:AIに渡す「業務マニュアル」のファイル
新しく入った社員に、最初に業務マニュアルを渡します。
「電話は3コール以内に取る」「お客様の名前は社外に出さない」「日報は17時までに出す」。
AIに仕事を任せるときも同じで、毎回口で言う代わりに、マニュアルを1枚書いてフォルダに置いておきます。
そのマニュアルのファイル名を「AGENTS.md(エージェンツ・エムディー)」にそろえよう、という取り決めがあります。

公式サイト(agents.md)の説明では、README.mdは人間向けの説明書で、AGENTS.mdはAIが必要とする細かい前提を書く場所です。
私が実際にCodex用に置いているAGENTS.mdの冒頭は、こうなっています。
# 共通ルール
- 常に日本語で回答すること。
- コード内のコメントやドキュメントも日本語で作成すること。
- 専門用語を除き、説明は平易な日本語を用いること。
# 日報ログ運用
このプロジェクトでCodexが作業した内容は、日報作成用ログに追記する。
私はこれを、新しく入った人に最初に渡すメモのつもりで書いています。
この取り決めは、OpenAIのCodex、GoogleのJules、Cursorなど20以上のAIツールが採用していて、公式サイトによると6万以上のプロジェクトで使われています。
なぜ今まで、AIごとに別のファイルが要ったのか
Claude Codeだけは、CLAUDE.mdという自分専用の名前のファイルしか開きませんでした。
なので、Claude CodeとCodexの両方に同じルールを守らせるには、同じ内容のファイルを2枚置くことになります。

私のフォルダ一覧が、この状態です。

困るのは、ルールを直したときです。
片方を直して、もう片方を忘れる。
すると、Claude Codeは新しいルールで動くのに、Codexは古いルールのまま、ということが起きます。
何が変わったか:CLAUDE.mdが無ければ、AGENTS.mdを読む
2026年9月18日に出た Claude Code 2.1.277 の変更点は、公式の変更履歴では1項目です。
「CLAUDE.mdが無いプロジェクトでは、代わりにAGENTS.mdを読む」。
公式ドキュメントには、ファイルの組み合わせごとに何を読むかの表があります。

| フォルダにあるもの | Claude Codeが読むもの |
|---|---|
| AGENTS.mdだけ | AGENTS.md |
| AGENTS.mdとCLAUDE.mdの両方 | CLAUDE.mdだけ |
| CLAUDE.mdの中に「@AGENTS.md」と書いてある | CLAUDE.md(AGENTS.mdの中身も差し込んで) |
両方あるときはCLAUDE.mdだけで、AGENTS.mdは開きもしません。
両方読ませたい場合は、Claude Codeの中で「/config」と打って開く設定画面の「Project instructions」を「claude-md-and-agents-md」に変えます。
私の環境で確かめた、対応前の動き
私の手元のClaude Codeは、この記事を書いている時点で 2.1.263 で、まだ対応前です。
なので、AGENTS.mdだけのフォルダで本当に指示が読まれないのかを確かめました。
AGENTS.mdだけを置いたフォルダで、Claude Codeに「こんにちは。一言だけ返してください。」と頼みます。
AGENTS.mdに書いたのは、この2行です。
- 返事の最初に必ず「【AGENTS.mdを読みました】」と書くこと。
- 返事は日本語で、二文以内。
読まれていれば、返事の最初にこの合図が出るはずです。
$ claude -p "こんにちは。一言だけ返してください。"
こんにちは。何かお手伝いできることがあればお知らせください。
合図の文は出ません。
同じ中身のファイルを「CLAUDE.md」という名前にしただけで、もう一度頼みます。
$ cp AGENTS.md CLAUDE.md
$ claude -p "こんにちは。一言だけ返してください。"
【AGENTS.mdを読みました】
名前を変えただけで、出ました!
中身は1文字も触っていません。
公式の説明どおりなら、2.1.277に上げて2回目に開けば、AGENTS.mdという名前のままでも合図が出るはずです。
私はまだ上げていないので、上げたらこの記事に結果を足します。
こういう人は助かる、こういう人は関係ない

助かる人①:Claude Codeと、別のAI(Codexなど)を両方使っている人
私がこれです。
28フォルダのうち17は、上のフォルダにCLAUDE.mdが無いので、CLAUDE.mdを消してAGENTS.md 1枚にできます。
残り11は、上のフォルダにもCLAUDE.mdがあるので、上から順にAGENTS.mdへ変えていきます。
これで直すのは1か所です。
助かる人②:毎回、チャットの最初に同じ前置きを打っている人
その前置きを、そのままファイルに書いておく人です。
置く場所は、Claude Codeを開くときに選んでいる、仕事の文章や資料が入っているフォルダです。
メモ帳で新しいファイルを作り、いつも打っている「日本語で答えて」「お客様の名前は伏せて」を書いて、名前を「AGENTS.md」にして保存します。
Windowsのメモ帳では、保存のときに「ファイルの種類」を「すべてのファイル」にします。
そうしないと AGENTS.md.txt という名前になって、読まれません。
Claude Codeのバージョンは、「/status」と打つと出ます。
2.1.277より前なら更新して、2回開き直します。
後でCodexやCursorなど別のAIに乗り換えても、このファイルはそのまま使えます。
助かる人③:他の人が作ったプロジェクトをClaude Codeで開く人
他の人が公開しているプログラム一式(GitHubに置かれているもの)には、AGENTS.mdだけが入っていることがあります。
今までは、そこにCLAUDE.mdを足すか、CLAUDE.mdに「@AGENTS.md」と書く手間がありましたが、これからは開くだけで読みます。
関係ない人:Claude Codeしか使っていなくて、CLAUDE.mdがすでにある人
CLAUDE.mdがあれば、それが優先されます。
何も変わらないので、何もしなくて大丈夫です。
使う前に知っておく注意点
上のフォルダにCLAUDE.mdがあると、AGENTS.mdは読まれない
公式の説明では、Claude Codeは今開いているフォルダだけでなく、その上のフォルダも全部見て、CLAUDE.mdがあるかどうかを調べます。
上のフォルダにCLAUDE.mdが1枚あるだけで、中のフォルダのAGENTS.mdは読まれません。

私の28フォルダのうち11が、これに当たります。
パソコン全体に効く個人用のCLAUDE.md(~/.claude/CLAUDE.md)は、あっても邪魔をしません。
更新した直後の1回目は読まれない
変更履歴には、更新した直後の1回目の起動ではまだ読まれず、2回目の起動から読む、と書いてあります。
私は上げたら、ここで確かめます。
CLAUDE.mdに「AGENTS.mdを読んで」と書いていた人は、書き換える
これまでCLAUDE.mdに「AGENTS.mdを読んで」と日本語で書いていた人は、その一文を「@AGENTS.md」に変えるか、CLAUDE.mdごと消します。
日本語で「読んで」と書いてあるだけだと、Claudeが気が向いたときしか開きません。
CLAUDE.mdに書いた指示がどこまで守られるかは、別記事「CLAUDE.mdに書いても守られない|フックで確実に実行させる方法」で説明しています。
まとめ
Claude Codeが2.1.277からAGENTS.mdを読むようになり、CLAUDE.mdが無いフォルダではAGENTS.md 1枚で済みます。
いま、あなたの会社ではAIへのルールを、どこに何枚書いていますか。
- 毎回、Claude Codeを開くたびに同じ前置きを打っている
- Claude CodeとCodexなど、2種類のAIに同じルールを2か所に書いている
- AIにルールを書いたことがなく、これから最初の1枚を作る
どれか1つでも当てはまるなら、最初の1枚をAGENTS.mdという名前で作ってみてください。
「うちの会社のルールを、AI用のマニュアルにどう書けばいいか分からない」という方は、AI活用診断で一緒に書き出せます。
AIにルールを守らせる手順は、メルマガで毎回ひとつずつ紹介しています。
ほかのAI活用の実例は「中小企業のAI活用ガイド」に、mdファイルそのものの書き方は別記事「mdファイルとは?マークダウンの書き方と、AIへの渡し方」にまとめています。
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