「自社のホームページ、そろそろ作り直したい」。
そう思っても、外注すれば数十万円、しかも数週間待ち。
かといって自分で作るのは、何から手をつければいいか分かりません。
最近は「AIでホームページが作れる」と聞くけれど、実際どこまでできるのか、素人が本当に任せて大丈夫なのか——ここが気になるところではないでしょうか。
そこで私たちは、ホームページ作成をAIにほぼ丸投げして、どこまで形になるのかを最初から最後まで試しました。人間(私)がやったのは、ほとんど「OK」と言うことだけです。
この記事では、その全工程を、実際の画面とつまずきも含めてお見せします。専門知識がなくても「あ、こういうことか」と追える形にしました。
先に結論:AIにホームページ作成をどこまで任せられたか
- できたこと:トップページ+下層3ページ(施工事例・会社案内・お問い合わせ)が、AIだけで完成。載せる写真もAIが生成し、スマホ表示まで整った
- 人間の作業量:最初に一言伝えて、途中で「いいよ」と承認しただけ。コードは1行も書かず、写真も1枚も撮っていない
- できなかったこと:丸投げだと作りは浅くなり、プロが本気で作り込むサイトには届かない。最後に「これでいい」と判断するのは人間の役割だった
まずは、できあがったサイトをご覧ください。題材は架空の工務店「あおば工務店」です。

やったこと:架空の工務店サイトを、AIに丸投げ
題材にしたのは、実在しない架空の工務店「あおば工務店」です。
架空にしたのは、お客様の情報を一切使わず、全部を包み隠さず公開するためです。
私が最初にAIへ伝えたのは、ざっくりした注文だけ。
「地域密着の工務店。地元の安心感が伝わるサイトを作って」——この一言です。
あとは、AIが勝手に進めていきました。
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工程①:トップページを、AIが“ひとりで”作る
面白いのはここからです。
今回の仕組みは、1体のAIに作らせて終わり、ではありません。
- まずAIが「やることリスト」を自分で作る
- そのとおりに、AIがコードを書いてページを組み立てる
- 別のAIが“辛口のレビュアー”として、できあがりをチェックする
- 指摘を直し、問題なければ自分で公開(反映)まで
人間でいう「作る人」と「チェックする人」を、わざと分けているわけですね。
自分で作って自分でチェックすると、どうしても甘くなります。
だから、別のAIにダメ出しをさせています。

そして下の画面が、実際にAI同士がやり取りしたレビューの記録です。
「電話番号のリンクが実在する番号につながってしまう」「文字のコントラストが弱い」——人間の先輩がするような指摘を、AIがAIに返しています。

こうして、最初のトップページができあがりました。
工程②:載せる写真も、AIが作る
ホームページで地味に困るのが「載せる写真がない」問題です。
施工写真を撮る時間も予算もなくて、ずっと「準備中」のまま……というのは、よくある話ではないでしょうか。
そこで、写真もAIに用意させました。

文章で「無垢材の木の家のリビング。自然光で、人物と文字は入れないで」とお願いすると、それらしい施工写真が次々に出てきます。

「準備中」だらけだったページが、写真が主役の完成形に変わりました。
工程③:ページを増やすのも、「いいよ」だけ
トップページができたあと、今度はAIの方から聞いてきました。
「次は下層ページ(施工事例・会社案内・お問い合わせ)の作成に進んでいいですか?」
私が返したのは、ひとこと「いいよ」。
それだけで、3ページが自動でできあがりました。

デザインはトップに合わせ、メニューも、今どのページにいるかの表示も、AIが整えています。
ちなみに、AIは裏でこんなに動いていました
ここまで「AIが勝手にやってくれた」と書いてきましたが、その“勝手に”の中身がこちらです。
AIが今どこで何をしているのかを一覧できる、作業の監視画面です。

カードが次々と「作業中」「完了」に変わっていきます。
私はこれを横で眺めて、進み具合を確認していただけです。
指示を出したら、あとはAIたちが手分けして進めてくれます。
そして、この監視画面そのものも、実はAIに作らせたツールです。
「AIの作業を、ひと目で把握したい」という困りごとから生まれました。どう作って、どう使っているかは、AIの作業状況をひと目で見える化したダッシュボードの記事で紹介しています。
つまずいたこと:AIは放っておくと止まらない
うまくいった話ばかりではありません。
引っかかったところも、正直に書きます。
ひとつは、最初の準備(コードの保存場所の権限設定)。ここは人間の操作が必要でした。
もうひとつは、AIのレビュアーが厳しすぎたことです。
何度直しても細かい粗を見つけ続けて、いつまでも「合格」を出しません。
そこで、レビューの指示を変えました。
「公開を止めるレベルの致命的な問題だけ直して。細かい好みは“任意”にして」——こう伝えたら、一発で合格しました。
要は、AIは放っておくと「100点になるまで」止まりません。
“どこまで妥協していいか”を先に教えると、現実的なところで仕上げてくれる。
最後に「これでいい」と判断するのは、やっぱり人間の役割でした。
結局、人間がやったことは?
ふり返ると、私が手を動かしたのは——
- 最初に「こういうサイトを作って」と一言伝えた
- 途中で「次に進んでいいよ」「これでOK」と承認した
これくらいです。
コードは1行も書いていませんし、写真も1枚も撮っていません。
スマホで見ても、ちゃんと整っています。

振り返って:丸投げの限界と、伸びしろ
出来上がったサイトを見て、正直「まだまだだな」と思いました。
コンセプトから素材まで、全部をAIに任せきりにしたので、つくりはどうしても浅くなります。
プロが本気で作り込むサイトには、まだ届きません。
ただ、これは裏を返せば「やり方しだいで、もっと伸びる」ということでもあります。
今回、私たちは事前にほとんど何も用意せず、丸投げに近い形でAIに任せました。
もし——コンセプトを自分たちでしっかり決めて、完成イメージをきちんと伝えて、写真などの素材も前もって用意しておけば、仕上がりはもっと良くなっていたはずです。
それでも、人間がほとんど手を動かさずに、ここまで形になりました。
ここに人の知恵を少し足していけば、もっとしっかりしたサイトも作れます。実際、私たちがAIと何度も対話しながら作り込んだのが、下の astha.jp や TARSKホールディングス様のサイトです。


丸投げのサイトと、作り込んだサイト。この差を埋めているのが、人の知恵の足し方です。
私たちは今回の結果を分析して、その精度をさらに高めているところです。
こうしたAI活用の裏側や、うまくいったこと・つまずいたことは、メールマガジンでもう少し踏み込んでお届けしています。同じように「自社でも試してみたい」と考えている方の、ヒントになればうれしいです。
まとめ:AIは「丸投げ先」ではなく「桁違いに速い実行役」
今回の実験で分かったのは、AIに任せれば、ホームページ作成のような大きな作業でも、人間はほんの数回の判断で前に進められるということでした。
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