【知らなきゃ損!】自分のビジネスを簡潔に説明できますか?3ステップ紹介文の効果
・ 効果的な自己(自社ビジネス)紹介文の作り方
3ステップ紹介文について
「あなたのビジネスを説明してください」
そう言われてきちんと説明できますか?
「え、いきなり言われても・・・」という人もいれば、
「簡単です。」という人もいれば、
「HAHAHA、そんなの余裕のよっちゃんだぜ!」という方もいるでしょう。(いねぇよ)
いずれにせよ、あなたが起業家で自分で事業をしているのに、この質問にすんなり答えられないのはマズイですし、あなたが会社員だとしても自分の仕事をきちんと人に説明できるほど把握できていないというのは、あなたに問題があるか、会社の教育に問題があるかのどちらかです。
そこで、本日ご紹介するのは「3ステップ紹介文」です!
これがあれば自社が提供するものを明確に、かつ簡潔に説明ができるようになります。
その結果、、、
自己紹介の時に自分の事業を相手にわかりやすく伝えることができ、興味を持ってもらえる。
会社のスタッフや営業マンにも簡単に覚えてもらえるため、自社の活動に一枚岩となって取り組むことができる。
Web上のあらゆるスペース(自社サイト、広告、SNSなど)に対して自社のプロフィールとして載せることができる。
というようにありとあらゆるビジネスのシーンで活用できます。
元々、このような紹介文はあの映画の都ハリウッドでよく使われていたそうです。
どういうことかというと、脚本家が映画の脚本を売り込むときには、物語を短く説明する紹介文を書く必要があります。
忙しくて時間が無い投資家・プロデューサーに短い時間で判断してもらうために、その紹介文だけでお金を出したくなるものを作る必要があったわけです。
もし、投資家やプロデューサーを納得させるような紹介文であれば、間違いなく人の感情を動かせるものなので、映画を制作した後には「ログライン」と呼ばれる映画を見てもらうための紹介文として使われたそうです。
それと同じものをビジネスでも活用しようということです。
3ステップ紹介文の構成
紹介文を作るときは映画のそれを真似するのが一番です。
すなわち、『ストーリー』です。
優れたマーケティングの考え方やメルマガの文章などには、必ずストーリーの要素が入ってきます。
それはなぜかと言うと、ストーリーには人に読ませる力があるからです。
そのため、紹介文は以下の3つで構成していきます。
STEP1.問題
STEP2.解決方法
STEP3.結果
STEP1.問題
「読まない」の壁を越える
人が文章というものに対峙した時に3つの壁が存在します。
・読まない
・信じない
・行動しない
です。
ここでは、紹介文を読んでもらうために、まず『読まない』という壁を乗り越えなければいけません。
※信じない、行動しないは3ステップ紹介文で解決する壁ではないため本記事では解説しません。
そのため、まずは「問題」から始めます。
ストーリーには問題が必要だからです。
想像してみてください。問題がまったく無いストーリーを。
目覚ましが鳴った。俺は毎朝7時に目覚ましが鳴るようにセットしている。起きなければと思ったが、脳みそが起きることを拒否しているようだ。まだしばらくベッドから出られそうにない。しかし、そうも言ってはいられない。今日は朝から大事な会議がある。「寝坊するわけにはいかない。」そう言いながら俺はイヤイヤながらベッドから体を起こした・・・。
なんという、つまらない文章でしょうか。
読んだ時間を返せと言われてもおかしくない文章です。
しかし、これもストーリーには違いありません。
行動する人物がいて、その人物の心理描写がある立派な物語です。
問題はまったく面白くないことと、読もうと思わせてくれないことです。
読み手はそれがストーリーだと感じたときには、何か問題が起こったり、それを解決したりといったことを期待します。
【例】
のび太がジャイアンとスネ夫にいじめられる(問題)→
ドラえも~ん(泣)→
仕方ないなぁ、地球破壊爆弾!フヒーヒッヒッヒ(解決)
だいぶ間違った例ですが、面白いマンガや映画・小説では必ず問題→解決→問題→解決・・・が無数に出てきているのに気づくはずです。
なので、問題が現れない文章は「読まない」の壁を超えることができないのです。
では次の物語ではどうでしょうか。
「え、なんで・・・?」時計を見たら8時を回っている。7時に目覚ましをセットしていたはずなのに起きたらこんな時間になっている。明日は朝から会議があるため寝坊はできないと昨夜あれほど確認したはずなのに。なぜ目覚ましが鳴らないんだ!そう焦っている俺の前で目覚ましが13回目のスヌーズ機能をかけ始めた。
これなら興味を惹くような内容になっていますよね。
問題を語ることで「読まない」の壁を越えることができるようになります。
問題は商品に付加価値を与える
問題を語ることについてあなたのビジネス・商品で置き換えて考えてみましょう。
この場合は、あなたの商品がどのような問題を解決するのかから逆算して考えるのがわかりやすいです。
例えば、あなたが英会話塾を経営しているとして、日本人が英会話が苦手なのは文章の構造の違いに問題があることを理解しており、それを解決するために手法を教えているとします。
すると、
「当塾に入会していただければ、最短1ヶ月で日常英会話が行えるようになります。」
というよりも、
「なぜ、日本人は英会話が苦手なのかご存知ですか?それは、日本語と英語では文章の構造がまったく異なるためです。そのため当塾では・・・」
と、問題を語ってからその解決方法を語るほうが効果的です。
それはなぜかと言うと、後者のほうが読み手がイメージしやすく、商品に知覚価値(実際の商品の価値ではなく、消費者が認識する価値)という付加価値が加わるからです。
問題を語る=認識してもらう
頭痛にバファリン、胃痛に太田胃散、動悸息切れに救心のように「◯◯(問題)といったら」の解決策として思い出してもらえるように、問題と解決方法はセットにする必要があります。
これを徹底することで顧客に自社の商品やサービスと問題の解決方法とを関連付けて覚えてもらえるようになります。
つまり、問題を定義して顧客に語りかけることは、あなたの商品・サービスを覚えてもらう良い方法ということです。
「問題」のまとめと注意
1.問題は「読まない」の壁を越える
2.問題は自社のサービスや商品に付加価値を与える
3.問題は自社のサービスや商品を覚えてもらう良い方法
なお、問題を書くときは1つだけに絞るようにしましょう。
あれもこれも紹介文に盛り込むのは情報過多です。
そういったのは自社のサイトや別のページで紹介することにして、ここでは初対面の相手に伝えたり、短いセンテンスで自分たちがどのような問題を解決できるのかを語ることに注力しましょう。
そのため、取り上げる問題は一番多くの人に突き刺さるものを選びます。
STEP2.解決方法
問題と解決方法は必ずセット
問題を語ることで、読み手はその問題の解決方法に興味津々になっています。
ビジネスの基本は誰かの問題を解決することです。
最初に問題を語り、解決方法を示すことであなたが提供するサービスや商品の知覚価値が高まることになります。
そのためには、問題を提示したら必ず解決方法で締める必要があります。
例えば、
「なぜ、日本人は英会話が苦手なのかご存知ですか?それは、日本語と英語では文章の構造がまったく異なるためです。そのため当塾では海外留学経験のある日本人講師がマンツーマンで親切に・・・」
と書いた場合は、問題と解決方法はセットになっているでしょうか?
日本語と英語の文章構造が異なることについての解決方法にはなっていませんね。
そのため、なんとなく凄いとは思っても、イマイチ疑問が解消されていない感じが残る文章になっているはずです。
「なぜ、日本人は英会話が苦手なのかご存知ですか?それは、日本語と英語では文章の構造がまったく異なるためです。そのため当塾では日本語と英語の文章構造の違いを理解してもらうために小学4年生でも理解できる特別なカリキュラムをご用意いたしました・・・」
これなら問題に対する解決方法としての記載になっていますし、小学4年生にも分かるということでどのくらいのレベルの内容なのかがイメージできるようになっています。
問題を語ったら、それに対する解決方法も必ずセットで語るようにしてください。
物語は解決方法で終わる
問題から始めることはストーリーだと言いました。
そのストーリーを終わらせるのは解決方法の役目です。
そのため、解決方法で新たな問題に進んだり、物語を終わらせないままにするといったことが無いようにしてください。
物語が終わらないときの間違いとしては、解決方法に多くの言葉を使ってしまうことです。
例えば、
「なぜ、日本人は英会話が苦手なのかご存知ですか?それは、日本語と英語では文章の構造がまったく異なるためです。そのため当塾では日本語と英語の文章構造の違いを理解してもらうために、文法、感情表現レベルから違いを学べる特別なカリキュラムをご用意しました・・・」
これだと、「文法?感情表現レベル?また新しい単語が出てきたぞ」となり、読み手が混乱することになってしまいます。
先述のように解決する方法に使う言葉も1つに絞るようにしましょう。
洒落た言葉よりもシンプルな言葉を使う
3ステップ紹介文は短い文章で簡潔かつ明確に相手に伝える文章です。
そのため何よりも伝わりやすさを重視します。
「スイッチを入れて7秒で点火するストーブです」
「植物の成長が3倍になる栄養剤です」
「当社のワックスを塗れば3ヶ月は車体はピカピカのままです」
どれもシンプルにわかりやすい解決方法です。
この場合は、気の利いたコピーを考える必要はなく、あなたが一番良く理解している解決方法を書くだけで良いのです。
「寒さとはおさらば」
「あなたの庭がジャングルになってしまうかも」
「眩しくて目が開けられない!」
このような洒落た言い回しでは、読み手に魅力がまったく伝わりません。
シンプルに解決方法だけを伝えることを意識しましょう。
「解決方法」のまとめと注意
1.問題と解決方法はセット
2.物語は解決方法で終わらせる
3.シンプルな言葉を使う
解決方法では簡潔な説明を特に意識しましょう。
多くを説明したくなる気持ちはわかります。
しかし、多くの言葉は読み手を混乱させるだけです。
ここでは簡潔、明確をテーマに文章を考えるようにします。
また、解決方法=あなたの会社をイメージ付けるために、自社名を入れることもオススメします。
STEP3.結果
結果どうなるのか?
問題、解決方法ときて結果ですが、ここもまた必ずその前と結びついている必要があります。
日本人が英会話が苦手なのは文章の構造による違いがあるからです(問題)→
そのため、 小学4年生にも理解できるような特別なカリキュラム を用意しました(解決方法)→
その結果、あなたは英語だけでなくスペイン語も話せるようになります(結果)
これでは、なんでスペイン語?となりますよね。
「その結果、あなたは英語が1ヶ月で話せるようになります」とした方が前の内容とも繋がりますし、ストーリーとしてもはっきりとわかりやすくなります。
このように解決方法を実施した、その結果についても記載することで説得力が段違いに高まります。
あなたが本当に売ろうとしているものが、この結果だということが分かるはずです。
「結果」の注意
その結果で書かれる成功体験はあなたの会社のものではなく、顧客のものである必要があります。
「当社がお手伝いします」のようにあなたが何をするのかで終わるのではなく、お客様があなたと取引した後にどんなふうに変わるのかを書くようにします。
また、ここでも書くことは1つに絞るのが効果的です。
「あなたは英語が1ヶ月で話せるようになり、外国に行っても会話に困ることがなくなり、現地の人とも気軽に話せるようになります」
のように書くのはかえって効果がぼやけてしまい、インパクトが薄れてしまいます。
本当に説得力のある言葉を1つだけ書くようにしましょう。
3つをつなげてみる
STEP1.問題
STEP2.解決方法
STEP3.結果
をそれぞれ考えたら、最後につなげてみましょう。
【例】
「なぜ、日本人は英会話が苦手なのかご存知ですか?それは、日本語と英語では文章の構造がまったく異なるためです。そのため当塾では日本語と英語の文章構造の違いを理解してもらうために 小学4年生でも理解できる 特別なカリキュラムをご用意いたしました。 このカリキュラムを学ぶことで、あなたは英語が1ヶ月で話せるようになります。」
つなげた後は、必ず声に出して読んでみましょう。
これから先、実際にお客様に話したりすることを考えると、聞こえが良いかは重要なポイントです。
また、文章がわかりにくかったり、覚えにくかったりする点が無いかもチェックします。
自分自身が暗唱できるようになるのはもちろんですが、会社のスタッフも簡単に言えるようでなくてはいけません。
実際に誰かに話してみて、意味がわからない点が無いかもチェックします。
「どういうこと?」と言われる場合は、その部分は複雑すぎるということです。
3ステップ紹介文を使う
出来上がった紹介文は、どのようなシーンでも使えます。
例えば、
・営業時の自己紹介とともに言う
・名刺の裏側に記載する
・メールの署名に入れる
・印刷して社内に貼っておく
・自社サイトとの会社情報に載せる
・SNSのプロフィールに載せる
などです。
あなたの会社が解決できる問題を明確で簡潔に、しかも短い文章で説明できるため、どのようなシーンであっても持ち出すことができます。
しかも人を引きつける要素満載で作られた文章です。
必ず興味を持って聞いてもらえます。
これだけであなたの事業内容を広めるチャンスは2倍にも3倍にも増えることになります。
ぜひ、3ステップ紹介文を実際に作成して活用していただければと思います。
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