【トラブル解決!】メールが届かない原因「ブラックリスト」その原因と載らないための対処方法を教えます

2022年6月17日

この記事でわかること

・ メール配信におけるブラックリストの意味

・ ブラックリストに載ってしまう原因

・ ブラックリストに載らないための対処方法

「メールの到達率が悪い」

「メールが迷惑メールに入る率が高くなっている気がする」

そんなときは、あなたはブラックリストに載ってしまっているのかもしれません。


メール配信における「ブラックリスト」

メール配信における「ブラックリスト」を知っていますでしょうか。

具体的な意味は分からなくても、なんとなく良い意味ではないということは言葉の響きから感じられるかと思います。

「ブラックリスト」を辞書などで引くと、

注意・監視を必要とする人物、団体などの名称、住所などを記した表。

引用:コトバンク

となっています。

つまり、メール配信においてブラックリストに載るということは、配信者として注意・監視が必要とされる人物とみなされてしまっているということです。

ブラックリストにはあなたの名前が載るわけではなく、あなたがメール送信に使っている送信元IPアドレスやドメインが登録されます。

このようなブラックリストは第三者団体によって作成されており、その団体は1つではなく多数存在しています。

そのため受信サーバーによってどのブラックリストを参照するのかは変わってきます。

1つの団体でブラックリストに載ってしまったとしても、すべてのメールが届かなくなるわけではなく、ある宛先には問題なく届くが、ある宛先では届かなくなるといったことが起こります。


ブラックリストに載ってしまうとどうなるのか?

結果から言うと、大きく2つのデメリットがあります。

メールの受け取りを拒否される。(=メールが届かない)
メールが迷惑メールに振り分けられてしまう。

あなたがメールを送信した後、メールの宛先である受信サーバーでは送られてきたメールの送信元IPアドレスやドメインが、ブラックリストに掲載されているかを確認します。

もし、ブラックリストに掲載されている場合は、受信サーバーではメールの受け取りを拒否したり、受信はしても迷惑メールとして処理してしまう可能性があります。

その結果、あなたが送ったメールは届かなかったり、迷惑メールになっているため読者に届いていることが気づかれない可能性があります。


なぜブラックリストに登録されるのか?

メルマガのように大量のメールを配信している場合、意図せずにブラックリストに登録されしまう可能性があります。

ブラックリストに登録されてしまう原因としては、大きく3つあります。

1.多数の読者から迷惑メールとして報告される

2.無効なアドレスに送信をし続ける

3.スパムトラップにメールを送信する


それぞれ、詳しく解説します。

1.多数の読者から迷惑メールとして報告される

GmailやYahoo!メールなどで受信をした際に、迷惑メールとして報告する機能があります。
そのような報告を多数受けてしまう配信はブラックリストに入れられる可能性が高くなります。


2.無効なメールアドレスに送信をし続ける

アドレス間違いや、アドレス変更などでメールが届かない状況にも関わらず、そのアドレスに対して配信を続けてしまうと、無差別にメールを送信しているスパム業者だとみなされてブラックリスト入りする可能性が高くなります。


3.スパムトラップにメールを送信する

スパムトラップとは、ブラックリスト管理団体やISP(ネットプロバイダやMicrosoftやGoogleなどのインターネットサービス事業者)が迷惑メール業者などを探すために、使い捨てメールアドレスを拡散しておくことです。

もともとは使用されていたメールアドレスであっても、長い間利用されていないと休止状態となります。
このようなメールアドレスは、迷惑メール配信者を特定するためのダミーアドレス(スパムトラップ)として利用されていることがあります。

このスパムトラップにメールを配信を続けた場合、送信元IPアドレスやドメインの評価が下がり、ブラックリストに登録される可能性があります。


ブラックリストに載っているか確認する方法

自分が使っている送信元IPアドレスやドメインがブラックリストに載っているかを簡単に確認するサービスがあります。

それが、「MxToolBox」というサービスです。

こちらのサイトで確認したいIPアドレス、またはドメインを検索するだけで、数多くあるブラックリスト管理団体のリストに載っているかどうかを調べることができます。

では、実際の手順です。

1. 「MxToolBox」 を開きます。
※検索などから開いた場合は、画面上部の「Blacklists」メニューをクリックしてください。

Blacklistsメニュー


2.「Server IP or Domain」に確認したい送信元IPアドレスやドメインを入力し、[Blacklist Check]をクリックします。

送信元IPアドレスやドメイン入力欄と、[Blacklist Check]ボタン


3.結果画面が表示されます。


結果一覧の上に文章で「~Listed X ~」と表示されて言いますが、こちらが『0』であればブラックリストには登録されていないため一安心です。

結果テキスト

なお、現在チェックを行うと「NoSolicitado」というサイトがタイムアウトとして表示されますが、こちらは無視して問題なさそうです。


もし、ブラックリストに載っていることが判明した場合、ブラックリストを解除してもらうためには申請が必要です。

この場合、ブラックリスト管理団体によって方法が異なります。

サイトから申請を行うだけで解除してくれる団体が多いですが、中にはお金を払わないと解除してくれない場合もあります。

ブラックリストの解除申請の方法につきましては、こちらの記事をご参照ください。


ブラックリストにならないためにできること

メールの送信IPアドレスには「レピュテーション」と呼ばれる信頼度の指標があります。

つまり、レピュテーションが高い送信IPアドレスはメールが届きやすく、迷惑メールにもなりにくいです。

反対にレピュテーションが低いと判断された場合は、メールが受信拒否されたり、迷惑メールに振り分けられやすくなります。

そのため、ブラックリストに入れられないようにするためには、できるだけレピュテーションを高め、信頼できる配信元として見てもらえるようにする必要があります。

そこで、いくつかの対処方法をご紹介します。

送信の許可をもらっている宛先にだけ配信する

メルマガを配信する際は、必ず同意(オプトイン)を得た宛先に配信しなければなりません。
これは、 「特定電子メール法」という法律で定められていることです。

※オプトインについてはこちらの記事も参照してください。


当然のことながら、読者が登録した覚えのないメルマガが届いた場合、それを喜んで開こうとする人はいません。

結果、そのメールは迷惑メールとして報告されてしまい、レピュテーションを下げることになっていまいます。

このとき、読者自身がそのメルマガに登録したことを意識していないことも考えられますので、自分のメルマガに登録してもらうための導線について改めて確認するようにしましょう。

例えば、何かの資料請求や他のサービスに登録してもらう際に、抱き合わせてメルマガ配信がされるような仕組みになっていると、読者は気付かないうちにメルマガに登録していることになります。

メルマガへの登録は自分の意思で行っていることを意識させることで、迷惑メールとして報告される可能性が少なくなります。


適切な内容を送信する

メルマガに登録した時に期待した内容と、実際に配信される内容が異なっている場合、読者にとっては期待が裏切られる結果となります。

例えば、ビジネス情報についてのメルマガに登録したはずなのに、届いたメールがダイエット情報についての内容だった場合、あなただったらどう思うでしょうか。

「間違ったメルマガに登録したのかな?」と思って配信解除したり、「この配信者怪しすぎる」ということで迷惑メールとして報告したりしますよね。

きちんとメルマガ読者が望む情報を提供するようにしましょう。


配信解除はわかりやすいか

メルマガでは配信を希望しない方が配信解除できるような仕組み(リンクなど)が必要です。
これもまた、「特定電子メール法」という法律で決まっていることです。

一番悪いのは読者が減ることを恐れて、配信解除リンクがわかりづらくなっていることです。

読者が配信解除しようとした際に、場所が分かりづらかったらどうなるでしょうか?

読者はより簡単に行える迷惑メールとして報告という操作に流れてしまいます。

読者が減ることを恐れて、レピュテーションを下げる結果になってしまっては本末転倒です。

以下の注意点を守って配置しましょう。

1.配信解除リンクだと分かるように記載すること

2.一般的な位置(本文最下部)や一番分かりやすい場所(本文最上部)に置く


セキュリティ対策を行う

メール送信には送信ドメイン認証と呼ばれる、送信元が信頼できる配信元と証明するための設定があります。

全部で3つあり、「SPF」、「DKIM」、「DMARC」です。

これらはどれか1つだけを設定すれば良いというものではなく、基本的には3つすべてを設定する必要があります。

送信ドメイン認証については、アスタが作成した無料資料でも解説していますので、気になる人は以下のリンクから無料資料の申請をしてください。

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配信リストを整理する

整理整頓という言葉を聞いたことがあると思いますが、その「整理」とは『物を減らす』ことです。

すなわち、自分が持っているメールアドレス(リスト)の中で不要なアドレスは減らすということです。

なぜ、リストからアドレスを減らす必要があるのかというと、メールが届かないアドレスに配信を続けることはレピュテーションを下げることになってしまうからです。

オプトインして集めたメールアドレスでも必ず届くメールアドレスとは限りません。

・登録時に綴りを間違えている

・メールアドレスに変更があって登録時のアドレスが使われなくなった

・キャリアメールでセキュリティによって受信拒否されている

などの理由からメールを送信しても届かない場合があります。

そのような宛先に対してメールを送り続けることは、配信リストに対して無差別にメールを送信しているスパム業者だとみなされやすくなります。

日頃からそのようなメールアドレスをチェックして、配信しないようにリストを整理することで優良な配信者として判断されやすくなります。


個人で上記のような対応を行うのは大変ですが、しっかりしたメルマガ配信スタンドを利用すれば簡単に管理することができます。

例えば、一定回数メールが届かないメールアドレスはにエラーとして次回から送信されないようにするなどを自動的に設定してくれたりします。

上記のような対応ができて、私も使用しているメルマガ配信スタンドで「MyASP(マイスピー)」というものがありますので、こちらをオススメします。

詳しくは上記でも紹介した無料資料で導入方法なども含めてご案内していますので、気になる人は以下のリンクから無料資料の申請をしてください。

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専用IPサーバーを使う

メール配信サービスを利用している場合は、他の人とサーバーを共用しないプランを選ぶようにしましょう。

「サーバーを共用する」とは、1つの送信サーバーを複数の人で使うということです。

ルームシェアのようなもので、1つの資源を共用することで1人あたりの費用が抑えられるため、共用サーバーのプランというのは比較的低コストで利用できることが多いです。

しかし、そのサーバーを使ってメール配信をしているのが自分だけではないということで、他の人の配信が原因でそのサーバー(IPアドレス)がブラックリストに乗ってしまう可能性があります。

いくらあなたが、これまでに書いたようなことを気をつけてメール配信をしていたとしても、サーバーを共用している他の人が問題のある配信をしていれば全く意味がありません。

例えば、MyASPの場合はリンク先のプラン一覧を見ていただくと分かるように、一番安い「ビギナープラン」だと共用サーバーになっています。

始めはビギナープランで良いかもしれませんが、頻繁にブラックリストに載るようになってしまった場合は、そのサーバーのレピュテーションが著しく低い可能性があり、これを復旧させるのは非常に困難です。

その場合はプランを上げる必要があります。※MyASPでは「パーソナルプラン以上」です。

ちなみに、ビギナープランからの他のプランへのデータ移行はできないため、先々を考えた場合は始めからパーソナルプラン以上を選ぶのをオススメします。


いかがでしたでしょうか。
メルマガ配信をしている人、配信を検討している人の参考になれば幸いです。

分析結果

最後に

最後に株式会社アスタで提供しているメルマガ到達率改善サービスについてご紹介します。

今回ご紹介したようにブラックリストに載ってしまうとあなたの大事なメルマガは読者に届かなくなります。

問題のない配信をしていたとしてもブラックリストに載ってしまうことがあるので、日頃からブラックリストに自分のドメインやIPアドレスが載っていないか定期的にチェックするようにしましょう。

ブラックリストに載った状態を放置しているとメルマガの到達率はどんどん低下していく可能性があります。

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